誕生日に人生初の推しの熱愛報道が出た話

タイトルがあれなのだけど、NEWSの話ではないので、NEWS担の人は安心(?)してほしい。

私はNEWSが家族と友人と並ぶくらい大切なのだけど、その他にも「推し」というと結構たくさんいる。バンド、女性アイドル、舞台俳優、芸人、アスリートなどなど、自分の中で「推し」認定している「好きな人」は多い方だと思う。好きに優劣をつけることほどナンセンスなことはないので、優劣は絶対につけないけど、ひとつ言えるのは、各ジャンルでトップオブトップだと思える唯一無二の存在を見つけるのが得意なので、各ジャンルに最高に素晴らしい推しがいるという按配。アイドルは勿論NEWS。

 

そんな中、自分の「推し」のスキャンダル、熱愛報道を経験したことがなかった。アイドルも舞台俳優も芸人もスキャンダルが多いジャンルだけど、私はいまだに経験したことがない。スキャンダルに関していろんな意見があるのを見てきたけど、自分の「推し」のスキャンダル・熱愛報道を経験したことがある側の人間と、ない側の人間では、やはり行きつく境地が違うのではないかな?と漠然と思ってたりした。

 

そして、自分のたくさんの「推し」の中で、はじめてのスキャンダルは三代目のNAOTOさんだろうなぁとずっと思っていた。

RTFめちゃくちゃ好き。


三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE / RAISE THE FLAG

私は所謂ハイロ―新規ファンで、一期ドラマを見て、ピー役のパルクールパフォーマーのZENくんにひとめぼれをして、はじめてLDHという大手事務所に所属しているタレントのファンになった。ZENくんのフォトエッセイ「FLY」は、パルクールの近代史書としても、少年の夢を掴むまでのノンフィクション書としても、ビジネス書としても最高なので、是非見て欲しい。ZENくんは人類の中で最も空に近い美しい生き物です。

 

 

FLY (ShoPro Books)

FLY (ShoPro Books)

 

 

ハイロ―に関して、最初は、窪田正佳くん、山田裕貴くん、林遣都くん、と好きな俳優さんが他では見たことないような最高にかっこいい役をしていてハイローにハマり、しばらくはLDHアーティストにはそこまで興味がなかった(ダンさんのことはずっと演技がうまい俳優だと思ってた)。

周りで「おみくんが好き!」と言われても、「おみくん…?」と、天下の登坂広臣を知らないというレベルの無知さだった(おみくんと隆二の二人きりのドームツアー決定があまりもエモくて今から死にそう)。

 

そんなLDHベイビーだった私が三代目のMVを見て、物凄く惹かれたのが「Feel So Alive」だった。「イキイキFeel so alive」というわけがわからない歌詞を美しく歌い上げるボーカルでも、ゴリゴリにかっこいいラップを決めるエリーでも、コブラ金髪のままベロだしてわんこのように踊る岩ちゃんでもなく、私は一番小さくて一番愛らしい顔をした直人さんのダンスに物凄く惹かれてしまった。遊女を侍らせて酒を飲んで踊る直人さんを見て、「え、え、なにこれ、ダンスが上手すぎて別の生き物みたい。直人さんも遊女ってこと????オタクの考えた最高のMVか????」とテンションが上がりすぎて、速攻でMVに課金した。そこがはじめて私はEXILE familyに足を一歩踏み入れた瞬間だったと思う。


三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE / Feel So Alive

 

そこから、ZENくんを生で見れるというので、ハイロ―ライブにも行って、そこではじめて直人さん、三代目、EXILE TRIBEというものを生で見て、なんという素晴らしいエンタメ!!!!!!!と感動して、それから時間を掛けて、最終的に今は、直人推しのエリー信者の三代目大好きマンに成長した。七つの星が出会い、七つの流星になり、ひとつの七色の虹になった美しい物語を紡ぐ三代目最高。RAINBOWがめちゃくちゃ好き。

 


三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE feat. Yellow Claw / RAINBOW - Special Live Performance -

 

思い返せば直人さんとは物凄く縁がなかった。直人さんが悪いわけじゃないし、笑い話なんだけど、友人たちにも笑われるほど縁がないことが多く、私も「三代目のライブ以外で直人さんと私が出会うとどちらか死ぬのでは????」と自意識過剰に思うほどに縁がなかった。

直人さんがやってるファッションブランドのstadio sevenでの、韓国でイベントに行こうと思ったのに、滅多にない出張が重なって行けなかったり、香港でイベントがある時は電車を間違えて飛行機に間に合わずに行けなかったり(これは100%私が悪い)、ハイロ―ライブのシークレットゲストで直人さんのユニット、HONEST BOYZが出るのでは?と期待を込めてライブに行ったが二日間の内、私が行った初日に現れず、仕事で泣く泣く諦めた二日目に登場したり、エリーのソロ活動crazyboyの東京ライブでHONEST BOYZが登場したのに、私はエリーのバクステがあたって別場所で並んでいたので、ドア越しに直人さんの歌を聴いたり、と驚くほどにすれ違うけど、ライブで踊ってるところが見れたらいいしな~くらいの気持ちになってた。

 

三代目の東京追加公演が決定し、それがなんと9月26日の私の誕生日。大好きな三代目と一緒に誕生日を過ごせるなんて最高!と思い、ライブのチケットを取った。東京は4日間ライブがあり、9月22日は、可愛い可愛い大天使エリーちゃんの誕生日の翌日で、メンバーの健ちゃんが「俺の愛するエリーちゃんの誕生日!」なんて5万5千人の前で叫び、エリーちゃんも「健二郎さんの下手くそな歌で泣くとは思わなかった」と照れていたり、して、なんて可愛い!!!なんて最高!!!!と頭を抱え、新曲「Rat-tat-tat」ではメンバーがスマホを持ってインスタライブを配信してくれるという画期的かつ最高に楽しい企画もあって、岩ちゃんと直人さんがかぼちゃを被ってわちゃわちゃしてる最高に眼福なものも見ることが出来、直己さんの「アースクエークバード」の最新映像で直己さんが英語をしゃべりまくっていてかっこよくて、臣くんと隆二のソロドームツアーを二人きりで行うという最高にエモい情報も解禁され、本当に楽しい東京初日だった。ライブ終わりに友人たちと、「三代目最高だね!!!!」と言い合い、幸せな時間を過ごした。

 

9月23日も勿論楽しく幸せなライブで、その最後のMCの時間に、カメラに映った直人さんが少しきつそう?なんとも言えない顔をしていて、ファンが笑う場面があった。それを見て、ファンは、「体調不良なのでは?」「怪我?」と勝手に憶測し、心配をしていたりした。私も、事実は分からないけど、もし体調不良なら少しでも休んで、ライブを楽しめるといいなぁと思っていた。

 

その翌日に、熱愛報道がでた。

 

9月24日は公演が休みで、その夜に熱愛報道がでた。おお、ビッグネームを捕まえたな~!やっぱり私の推しの初熱愛報道は直人さんだったか!と納得した。実際どうかは分からないが、前日の直人さんのしんどそうな顔も、この記事のことが関係していたのかな~と勝手に納得したりもした。それくらいの気持ちで、熱愛報道が出る前日の推しの顔を見て、熱愛報道が出た翌日の推しの顔が見れるなんて一生に一度じゃない!???くらいに思っていた。

私はやっぱり推しの熱愛報道が出ても平気なのか~と思っていたのだけど、時間が経てば経つほどなんとも言えない気持ちになった。

 

多分ここで大きかったのは、「スキャンダル」ではなく、「熱愛報道」だったことだ。

「スキャンダル」であれば、本人達は本当か嘘か分からないけど否定はする。それで終わりだ。実際にそのあと交際をしていたとしても、その後写真を撮られたとしても、もう当事者の口から何か発言があることはない。

でも、「熱愛報道」は違う。それに「交際宣言」のおまけつきだ。当人たちが認め合い、不倫でなければ祝福ムードである昨今、当人の口から発言は勿論ある。それはなかなかきついことを知った。しかも、その当人の発言もろもろを見て、本人を見ると、やっぱり心の置き所が分からなくなる。

 

結婚や熱愛を祝福できないのは本当のファンではないのか?

そんなことはないと思うし、逆に祝福できるから良きファンであるというのもない。ファンに優劣をつけることは出来ないし、もしどうしてもしたいのならば、公式に課金した金額で張り合えばいいと思う。

私の周りは直人ファンが多いので、今回のことも三者三様だった。みんな穏やかな良いファンだし、既婚者もいる。そんなファンも、気にしない!という人もいるし、いろんな理由で悲しむ人もいるし、いろんな理由で怒る人もいるし、いろんな理由で落胆する人もいる。

直人さんの交際そのものを否定する人は周りに誰もいないけど、この状況に不安や迷いを抱く人はいた。不安というか、違和感がぬぐえないことが大きな要因だと思う。三代目のリーダーとしてグループを引っ張て来た直人さんの記事になるような熱愛報道ははじめてだった。

世間のイメージよりもEXILEは、結婚に関してはきっちりしていて、妊娠以外では年功序列で、勇退後に交際宣言や結婚、妊娠、など誰もが祝福できるような準備をしてくれるラブドリームハピネスなところがある。また、来年はLDHパーフェクトイヤーと題して、EXILEを含めたLDHアーティストが総出になってツアーをしたり、お祭り騒ぎすることを今から宣伝して、来年は大事な年になることがファンでも分かった。先輩方もほとんどがそうやって結婚に進んでいった中で、直人さんは何故このタイミングで交際宣言……?という疑問は多分ファンならどうしても浮かんでしまうものだと思う。

本人の人生だから、どうしようと勝手だし、本人の全てをファンが知りえることは絶対にないので、どういう人生設計があるのかは分からないけど、そういった違和感が生まれることが、なんとも言えない気持ちの要因なのかなと思う。

 

こういう風にもっともらしいことを言っても、結局は「なんか面白くない」というファン心理が根っこにあるからなのかもしれないし、こういう記事が出て、本人のことについて他のファンから何かを言われたり、それこそプロ意識が足りない()とか言われるのが悔しいという気持ちもあるのかもしれない。別にこういう報道がでたからって、本人が今まで積み上げてきた努力も日々も何も変わらなくて、直人さんがめちゃくちゃかっこいいパフォーマーであることには変わらないということは主張したい。

そういうなんとも言えない気持ちなるのかを説明することは色々と明言できないので難しいけど、そのあとも色々な憶測が巡り、色々なものがでたりして、私を含め、一部のファンも、それに少しずつ心が乱されていくような感じだったのだと思う。

 

報道の翌日、9月25日に直人さんはどういう顔をしているのか。形容しがたい気持ちを抱えて、ライブに行った。しかも仕事終わりにタクシーで急いで行って、開演が遅れてぎりぎり間に合った。直人さんの登場が見たかったから本当に間に合ってよかった。座席的に、直人さんの登場シーンがよく見える位置にいた。玉座に座る直人さんはいつものよう凛々しい顔をしていた。そして、ダンスの初動、魂が乗っかるような力強い動きを見て、気合が入っているように思えて、泣けてきてしまった。私が好きになった直人さんのかっこいいダンスは変わらないままだなぁと思った。

でも、あくまで私の体感で私が見た感想であることを念頭に置いて欲しいのだけど、直人さんへの歓声はいつもより少なく感じた。序盤は直人さんも笑顔がなくて、それが私の思い込みかもしれないけど、胸が痛くなった。笑おうとしても笑顔の口の端がひきつっているように見えた時は、悲しくて悲しくて仕方なかった。

私もそうだけど、みんなどうしたらいいのかわからないような感じだったのかなぁと思った。でも、ライブが進むにつれて、楽しさが勝り、体感の空気感もいつものものになり、目の前にトロッコで直人さんが来た時、応援するかのようなすごい大きさの歓声が上がり、それを受けて直人さんが嬉しそうに笑って、こっちに手を振った瞬間、やっぱりライブで幸せそうに踊る姿をずっと見ていたいなぁと心の底から思った。

直人さんのダンスをはじめて見た時の衝撃や、直人さんのダンスをはじめて生で見た時の感動はずっと忘れられない。私が人生で最もダンスが上手いと思うのは、直人さんとエリーだ。直人さんのダンスは人間の動きじゃないみたいに速くて、躍動していて、それなのに精確で、動物的で本当に美しい。踊るために生まれてきた生き物だなぁといつも思う。ギラギラした目でゴリゴリに踊る直人さんもかっこいいし、メンバーとわちゃわちゃふざけながらニコニコ踊る直人さんも可愛いし、ストリップかな???と思うような脱衣エロダンスを踊る直人さんも死ぬほど好きだ。要は、私は直人さんと直人さんのダンスが物凄く好きだ。それが見れて、直人さんが笑っているところが見れたら、幸せだなと思う。

 

好きな人の幸せを願うことは勿論だけど、それ以上に好きな人に会える数少ない時間は幸せに笑っていてほしいという気持ちが勝るのかもしれない。好きな人にとって、会場を埋め尽くす大勢の人たちが、敵に見えることが決してない世界であってほしい。昨日まで味方だと思っていた人達が敵だなんて思わないでほしいし、何かあってもその場所だけは味方しかないと思ってもらえる世界であってほしいと思った。

 

翌日2019年9月26日、私の誕生日に、推しの熱愛報道がすっぱ抜かれた雑誌が発売されたのだ。オタク冥利につきる、ではなく、オタク人生ここに極まれり!という感じする。その日のライブは勿論楽しく、直人さんも前日よりずっと楽しそうで、可愛い可愛いエリーちゃんはハイパー天使で、最高のライブだった。その日の打ち上げで友人が買った雑誌を回し読みするオタクたちを見て、「強く生きてる」……!と思った。

ちなみに、2018年9月26日の去年の誕生日には、エリーちゃんとのバクステの写真が贈られてきたので、本当にラブドリームハピネス。

 

人生初の推しのスキャンダル・熱愛報道を経験して分かったことは、状況や人によってなにもかもが違うから、比べられないし、人の家の家庭事情くらい複雑で、他人はツッコんじゃダメ、と思ったことくらいだろうか。ああだったら認められた、こうだったら認められた、というのは絶対に生まれるものだけど、そのifの世界でも、同じように「ああだったら」「こうだったら」という感情は生まれる気がするから、結果同じ気持ちなると思う。

こういうスキャンダル・熱愛報道がある時に一番してはいけないことは、SNSを見ることだと思う。親しい友人同士なら、もめることはさすがにないけど、こういう時は「私は平気!」という人を見ると落ち込む人もいるし、逆に平気だったのに、鬱々としている人をそれに引っ張られる人もいるので、SNSは見ない方がいい気がする。信頼できる人と会って話すのが一番。私も友人と話して、考えがまとまった部分もある。悩んでる時のSNSダメ絶対。

 

こういう報道があって、友人はもちろん、ファンが悲しんでるのを見るのが私は一番悲しい。でも、ファンの幸せのために、好きな人の人生を制限させたくないし、何かを純粋に応援してるだけの良いファンが唐突に悲しむことにもなって欲しくないから、生きてる人間を応援するって本当に難しいなと思った。でも、生きてる人間を応援しているからこそ得られる幸せもあるから、心を健康に保ち続けられるように応援できるのが一番だなぁと思う。

私は担降りというものを経験したことがなく、一度推しになったものはずっと好きなままなので、直人さんのこれからがどうなろうとも、直人さんが踊っている限りはずっと大好きだと思う。ダンサーという職業にはどうしてもリミットがあり、三代目というグループの終わりもきっと遠くはないだろうなと思っている。直人さんが三代目で踊る姿を見れるのもあと何回かは分からないから、見ることが出来る間は三代目の中で笑って踊る直人さんを見ていたい。

 


コブクロ 心

 

直人さんのダンスめちゃくちゃかっこいい!!!!!!!大好き!!!!!!!!

 

 


CrazyBoy - PINK DIAMOND Part2

 

最後に、大好きなcrazyboyことエリーちゃんの新曲が最高にかっこいいので、見て下さい!!!!

11月13日には初パッケージシングル「DONNA???」が発売されて、ハイタッチ会があるよ!!!!!

 

DONNA???(CD)

DONNA???(CD)

 

 

「自担が取ってきたシングル」という美しい言葉

NEWS担はよく「○○が取ってきた仕事」という表現を使う。「手越祐也がとってきたBLUE」「加藤シゲアキが取ってきたトップガン」など、ファンが一番うれしいのは「○○が取ってきたシングル」だ。

 

NEWSはどのグループにいるようなジャニーズのセンター、エースというポジションがいないので、ドラマタイアップ曲というのがかなり少ない。そして、面白いのが、ドラマタイアップ曲があっても、シングルカットされないことがあるのだ。

 

ジャニーズはテレビを中心に活動するので、どうしてもドラマのタイアップ曲は、大々的に宣伝され、多くのグループの人気曲になる。NEWSはその主演ドラマというものと、残念ながら、なかなか縁がなかったので、四人になっては、クラブワールドカップの応援ソング(日テレ)をシングルカットして、なんとか宣伝しようとタイアップにしてくれているイメージがあった。テレビ局のワールドカップの楽曲をシングルにして歌うジャニーズってすごくない????サッカーの妖精か、NEWSくらいでは????

その楽曲もすべてめちゃくちゃに素晴らしい名曲ばかりなのだが、それも毎回シングルカットされるわけでもない。結構人気曲でもシングルカットはされなかったりする。

 

女性の下着のCMのタイアップ曲に二度も起用されたときは、NEWSを推そうとしてくれたまだ権力のない中間管理職クラスの人が必死で取ってきたタイアップだ!!!!!なんて感動をした。しかも、そのタイアップは二回ともシングルカットはされていない。女性用下着のCMなので、勿論、CMに本人たちは出演していない。夏に相応しい肌ざわりが売りのブラジャーを紹介するナレーションのバッグに流れる爽やかな夏を思わせる男性アイドルの歌声。この世界でNEWSにしか作れない夏の風物詩ですよ。夏曲と夏のブラジャー。風情がすごい。(※ただしシングルカットはされない)

それでも、いじらしいファンたち(自画自賛)は、テレビや下着売り場で流れる、「渚のお姉サマー」や「シリウス」を聴いて喜ぶのだ(※ただしシングルカットはされない)

 

NEWSのことも、ファンのことも、悲観しているわけではないので注意してほしい。自虐なんてダサいことをしたいわけでもないことも主張したい。シングルになって、CDを買えて、音楽番組で歌ってくれたら、それは一番幸せだけど、NEWSを推そうと誰かが必死で画策した結果がシングルカットなしタイアップ曲というのが、めちゃくちゃ多くて、その愛情が愛しかった。そして、それについて、ラジオで「あの曲まだ完成してないんだよね」と本人たちから聞くのも、その随分先に発売されるアルバムでやっと一曲フルで聴けることも、全部まるっとNEWSらしくて幸せなのだ。

 

そうなってくると、シングルカットされないことになれていく。タイアップ曲の横に(発売未定)と書かれているのを何度もみて、「また(発売未定)だよ~~~~」と嘆くのはNEWSファンのお家芸なので本当に日常だった。

 

それが、ここ数年、加藤シゲアキのめざましい活躍によって、ポンポンポンとドラマ主題歌、挿入歌のシングルカットが続いて、「おや……?」と穴から外を伺う小動物のように、期待したらシングルカットされるかも……?という風潮になっていた。

 

幸せを期待できる環境の中でも、私はどうしても、すぐに期待ができなかった。

古参なんて言葉は嫌いだし、自慢げに過去を持ち出すのも嫌いなんだけど、トラウマなので聞いて欲しい。

私は加藤シゲアキ初主演ドラマ「トラブルマン」の主題歌「BE FUNKY!」がだいっっっっっっっっっすきだった。当時のNEWSのシングル曲と比較すると、多分二番目に好きだった。ちなみに一番は「さくらガール」。当時のNEWSメンバーの主演ドラマはどうしてもNEWSの、という雰囲気ではなかった。主演映画の主題歌が一度だけあったが、その時はMステ何回出た…?ってくらい出たような気がする。あれは嬉しかった。

ドラマ主題歌では初の「BE FUNKY!」。ドラマ自体もSABU監督作品で、めちゃくちゃ面白くて、加藤さんの初主演連続ドラマで、主題歌もNEWSということもあって、本当に嬉しかった。

 

でも、ドラマのエンドロールで流れる「BE FUNKY!(発売未定)」の文字。(発売未定)を見たのは、あれが生まれてはじめてだった。だって、ジャニーズで、深夜枠とはいえ、初の連ドラ主演で、完全にシングル用のかっこいい楽曲で、作詞は当時飛ぶ鳥を落とす勢いのzopp氏。ジャニーズのタイアップシングルのありふれたパターンだと思う。

それでも、(発売未定)なのだ。当時まだ子供だった私はどうしても納得がいかなかった。同じ年代のエース級じゃないジャニーズの連ドラ主題歌で、他に(発売未定)のものはあったのだろうか。私はNEWS以外のジャニーズにそこまで詳しくないから、もしかしたらいたのかもしれない。いたとしたら、同じ悔しさを味わったと思う。

悔しかった。未だに思い出すと、涙が出るほど悔しかった。子供のとき、それを理不尽だと思ってしまった。

加藤さんも、「BE FUNKY!」が大好きだった。思い入れがある、と言っていた。同じ気持ちだなぁと勝手に思った。だからこそ、加藤成亮主演ドラマのシングルを買いたかった。

でも、結果シングルにはならず、主題歌を音楽番組で歌うこともなく(確か)、四人のNEWSになった時のファン楽曲投票ベストアルバムにも入らなかったのだ。私はめちゃくちゃ投票した。だって、シングル(カットされたかったけど)曲で、「さくらガール」と同じくらい好きな曲だったのだ。

(発売未定)をはじめて見た、あの時に感じた、NEWSに関わる何かに対する絶望と、「普通」を期待するのことの諦めは、未だにきっと小さく私の中にあるのだ。

 

 

2019年6月1日、増田貴久の連続ドラマ「ボイス 110緊急指定室」の出演が発表された。増田さんの連続ドラマレギュラー出演は、2012年「レジデント~5人の研修医」以来だ。7年ぶりの連続ドラマというだけで、物凄く嬉しい。単純に物凄く嬉しい。

 

NEWSの演技班は、いまや加藤シゲアキが全てを担っており、「ゼロ~一攫千金ゲーム」は主題歌「生きろ!」だけではなく、メンバー全員が出演までして、NEWSの加藤シゲアキが取ってきたシングルであり、仕事だった。

手越さんがサッカータイアップ曲を、加藤さんがドラマタイアップ曲を、とNEWSのシングル曲はこの二人が交互に取ってきたシングルと言っても過言ではないのだ。

 

そんな中でも、久しぶりの増田さんの連続ドラマ決定。私は、頭に、「増田貴久がとってきたシングル」なんて美しい言葉は浮かばなかったのだ。心のどこかにずっと「BE FUNKY!」の悔しさがあって、そんな夢のようなこと、浮かばなかったのだ。

その私の勝手な悔しさを、主演ドラマの主題歌をシングルカットするという大層な夢を、つい昨年2018年の夏、ちょうど一年前の夏に、加藤シゲアキは、「生きろ!」を掲げ、自らの手で払拭したのだ。

「傘を持たない蟻たちは」の「ヒカリノシズク」も本当に美しく、あれこそが最初の加藤シゲアキ主演作のシングル、という気もしなくもないが、全四話のドラマだったので、やっぱり宣伝されまくっていた「ゼロ」はジャニーズの主演ドラマ()っぽくて、かっこよかった。

加藤さんだからこそ、主題歌がシングルカットされた。やっと加藤さんの連ドラ主題歌はシングルカットされた、と思えて本当に嬉しかった。

 

じゃあ、増田さんは?

 

NEWSを取り巻く環境において、自分が望む形にはならない、と言い聞かせて生きてきたので、増田さんのポリシーと同じく、与えられたものを享受し、それを喜ぶ、という姿勢でファンをやってきた。スポンサーになれないのだから、批評家にもならない。あくまで、一消費者として、出された料理を丁寧に丁寧に噛みしめて食べて、幸せになるのが一番満喫できると思っていた。多くを望むとそれは叶わないし、多くを望んだつもりはなくともそれは当然ではないことが沢山あったのだ。悲劇のヒロインぶるつもりは毛頭ない。それらをわかった上で、今NEWSを応援しているので、不安も不満も一ミリもない。だからこそ、NEWSには期待も信頼も寄せているが、NEWSに与えられる仕事のタイミングと、規模、種類には、期待しないのが常なのだ。

それが一番悲しくないから。自分で勝手にあげた期待値で、自分を落胆させたくないから。

 

「増田貴久がとってきたシングル」

 

私には浮かべることも、浮かべる機会もなかったこの美しい言葉を、友人たちは言った。それが涙がでるほど嬉しくて、どうしようもなかった。同時に、NEWSの周りに期待することをやめたのではなく、NEWSの器量を私が勝手に小さく判断していたのではないか?と自分に驚いた。大好きな増田さんは、ここまでの男だと、私が勝手に決めつけていたんじゃないのか?と思った。

 

私だって、増田さんが自分の出演ドラマの主題歌のAメロを、大サビを、テレビで歌うところが見たい。メンバーが取ってきた仕事を誰よりも自慢げに語る手越さんが「増田さんが取ってきた曲」と喜ぶ姿が見たい。小山さんが一歩下がって、増田さんを恭しく紹介することろが見たい。加藤さんが「増田さんらしい」と曲やドラマを語るところを見たい。

NEWSの音楽をこよなく愛する増田さんが、NEWSの音楽に貢献することが見たい。

 

そんな大層な夢を口にしていいのか、と思う。高望みじゃないかな?連ドラ出演だけでもうれしいのに、主題歌なんて欲張りすぎかな?と本気で思ってしまうのだ。

 

でも、そうなれるのなら、それが「普通」であるのなら、私の中の「BE FUNKY!」の亡霊は、「増田貴久のとってきたシングル」の妖精になれるような気がする。って、そんなことは言えないなぁ、と思いながら夢を抱くことくらいは亡霊も許してくれると思いたい。

 

増田さん、連続ドラマ出演、おめでとうございます!

ちょっとNEVERLANDに行ってきます。(NEVERLAND全曲感想)

四人のアイドルを追いかけていたら、不思議な鍵と招待状を受け取り、NEVERLANDへ続く扉に誘われました(実話)。

NEWSの8枚目のアルバム「NEVERLAND」が発売されました。NEWSのアルバムといえば、四人の名刺となる音楽を詰めこんだ「NEWS」、自分たちのテーマカラーである色をモチーフとした幻想的な世界を作った「White」、歌を歌うことに力を込め続けてきた集大成の「QUARTETTO」に続き、アイドルという虚構を武器にした最高のファンタジーの国を構築した「NEVERLAND」。こんなにも自分達の個性を強く打ち出した音楽を作ることが出来るNEWSはアイドルの域を超えているように感じますが、アイドルであることにどこまでも誇りを持って、武器にし続けているので、アイドルの域を超えたアイドルの音楽に、私は成す術なく、脳をガンガンと揺さぶられている状態でこのアルバムを聴いております。

 

公式ウェブサイトでは、加藤シゲアキ「シゲアキのクラウドで本人によるアルバムのライナーノーツが書かれていますが(音楽的にも、裏話的にも、感情的にもとにかく素晴らしいライナーノーツなので、読んでない方は是非一度読むことをお勧めします。月額315円で、NEWSはかなりの頻度でブログが更新されるので、コストパフォーマンスがえげつないです)、音楽的なことは素人なので、ただただ聴いて思ったことを書き綴っていきたいと思います。NEWSファン以外の方にも、このアルバムがとにかくやばいと世界に伝えたい一心で書いております。とにかく凄いぞ「NEVERLAND」

 

 

1.〝The Entrance

「ようこそ、ネバーランドへ」という言葉から始まる、物語のプロローグであり、世界の入口でもあるこのナレーション。自分たちの音楽やアルバムに物語性を持たせるのがNEWSの特徴でもあるので、アルバムの冒頭にナレーションが入るのはこれが初めてではありません。四人のNEWSの名刺代わりのアルバム「NEWS」では、冒頭「compass」というナレーションが入ります。なんの偶然か、意図的なのか、このナレーションではWelcome.This is your access to a new stage, another opening of a new page.という言葉で始まります。「ようこそ」と自分たちの音楽の世界に誘うのがNEWSの音楽の特徴のひとつなのかもしれません。それほどまでにNEWSの音楽の世界は独特で、現実世界とは別離したものなのだと思わせてくれます。ようこそ、と音楽の世界に誘われて高揚しない人間なんていないと思っています。ちなみに私はこのナレーションを聴いて泣きました。だって、まさかこんなディズ〇ー映画みたいなナレーションが入ってくるとは思ってないから……びっくりして、感動してそりゃ泣くでしょう……。

矢島正明さんという声優、ナレーターの方がミスターインポッシブルとして、聴く人間をネバーランドの世界へと案内してくれます。アニメの冒頭でもなく、ゲームのチュートリアルでもなく、これはアイドルのアルバムです(重要)。

徹底的につくり込まれた世界観を一曲も聴かせることなく、ナレーションだけで脳に叩きこむことをしてくるNEVERLAND。高揚と不安でソワソワしていると、「鍵を見つけてくれてありがとう」とお礼を言われて、なんとなく、鍵をNEWSに置き換えてお礼を言われたような気持ちになってしまいます。NEWSを見つけた人にしか、鍵は見つけられないわけですから、NEWSを見つけた人達だとの特権なのだと思うととても幸せな気持ちになることができます。ですが、まだ一曲も聴いてません。凄い。怖い。

そんな不安を知っているかのように「でも、大丈夫。NEWSのみんなが常にあなたと一緒にいます」と優しく言ってくれるミスターインポッシブル。アルバムの冒頭で、アイドルが常に私たちと一緒にいてくれると明言してくれるって凄すぎる。ライブの最後に、「ずっと一緒にいるよ!」と言ってくれるのが普通のアイドルで、NEWSはアルバムの冒頭で「常にあなたと一緒にいます」と人伝いに言ってくれるんですよ。ちょっと普通じゃなさすぎて好きでしかないですね。なんかもう愛が重すぎてこっちが潰れそうですね。

そんな愛に重みに耐えながら、NEWSネバーランドの世界へ」誘われます。

 

 

2.NEVERLAND

ここでやっと国の全景を見ることが出来ます。NEWSの持つポップでキュートなイメージとは異なる、重々しい荘厳なイントロから始まり、増田さんの「ミスターインポッシブル NEVERLANDへNavigationと始まるこの曲。ミスターインポッシブルが現実世界とNEVERLANDの仲介をしてくれていることを改めて実感させられます。

サビ前の手越さんの高らかな歌声を合図に奏でられる音楽と歌声は壮大過ぎて、ただただ呆気に取られてしまいます。ネバーランドの構築する七つの要素を紹介するこの歌詞の知ら強さと、不安を煽るような音楽が未知の世界に足を踏み入れたことを徐々に理解させてくれ、ゾクゾクしっぱなしになりました。無国籍感たっぷりの音楽はジャンル分けすることが難しく、理解しようとしてもうまく理解できずに戸惑ってしまいますが、ネバーランドという未知の世界を理解しようせず、ただ漠然を感じていればいいのかなと思わせてくれます。私はひたすら鳥肌が立って茫然と「NEWS……すごい……ネバーランド……こわい……」しか呟けない廃人になりかけました。

この独特すぎる音楽をアルバムの表題曲に持ってくる制作陣とNEWSはちょっとおかしいと思いますが(褒めてる)、それでこそNEWS!!!!!とスタンディングオベーションしたくなる素晴らしい一曲目です。誰でも出来ることは誰かがしますが、NEWSは常にNEWSにしか出来ない音楽にチャレンジし続けています。その集大成こそ、この「NEVERLAND」なのではないかと思います。こんな不思議な曲を歌うアイドルがいないでしょうし、そんな曲をぽーんと目の前に出されて、すごい!素敵!!!と感動出来るファンも、もしかしたら限られるのかもしれません。アイドルという枠を超えて、NEWSはアーティストとしても新しい音楽にチャレンジし始めているのかもしれないと思えます。この独特で不思議な音楽は耳に残り、未知のものに惹きつけられるように、人の心に引っかかるのではないのかなと思ってしまいます。

この音楽の掴みどころのなさは、制作陣にもあるのかもしれません。作詞はヒロイズムさん、Hacchin’n Mayaさん、作曲は中西亮輔さん、ヒロイズムさん、編曲は、中西亮輔さん、黒田賢一さん、とNEWS音楽制作陣オールスターと言っても過言ではないスターたちが一緒に音楽を作ってくれています。この共演も、ネバーランドならではなのかと思わせてくれる豪華な混沌っぷり。そんなスターたちがみんなで作った曲だからこそ、誰か一人の色が出るわけでもない、こんなに混沌とした魅力的な曲が出来上がったのかもしれないと思ってしまいます。

ボーカルに関しては、テゴマスの「7色の喝采はNEVERLAND PARADEインパクトが凄い。手越さんの力強い歌声と、増田さんの色気のある歌声が全く別のフレーズを歌っているような錯覚をさせてきます。この「7色の喝采」というフレーズが「SEVEN COLORS」を彷彿とさせますが、この曲では「7色の魔法」でした。「7色の魔法」から「7色の喝采」を経て、さらには「7つの脅威」にまで進化するNEWSの物語性が凄すぎて、オタクは深読み祭です。この一曲の中でも「喝采」から「脅威」という真逆のものになる7つの要素が何なのか。それも、アルバムを聴き進めていくと明かされているわけですが、もう映画かRRGかな?となってきます。どこかで鍵を落としたらゲームオーバーになりそうな恐怖と、その先の喝采を見たいという高揚感が最高すぎて、すっかりゲーム脳ならぬ、ネバーランド脳になってきます。

 

 

3.アン・ドゥ・トロワ

この曲で泣きました(2回目)。淡々とした美しいイントロから始まり、24時のベル 時を重ねる 運命のように」と柔らかく歌う増田さんの歌声で一気に心を鷲掴みにされるこの曲。歌い出しで人の心を掴むことに定評のある増田貴久が、「NEVERLAND」に続いて爆発しています。しっとりとしたAメロから続き、手越さんの誘うようなボーカルから、加藤さんへと繋がる、「君という魔法にかけられ 一夜の夢を見る」というおとぎ話のようなフレーズから、込み上げてくるような音が破裂するサビの音が最高に綺麗で、あまりの煌めきに泣きました。こんなに綺麗な音楽に乗せて、「踊りましょ アン・ドゥ・トロワ」と歌うNEWSが最高すぎて泣くしかありません。一音一音が光輝くような音楽を作り、アイドルらしく愛らしくも美しい言葉を紡ぐことが出来るのはヒロイズムさんの他にいません。加藤さんもブログで語っていましたが、NEWSとヒロイズム曲の相性が抜群すぎる!!!!!!!

さらに凄いのは、こんなにも美しくて爽やかでキラキラとしたアイドルソングにも関わらず、C&Rが入っているところがヒロイズムさんにしか出来ないことなのではないのかと思います。NEWSのライブの特徴のひとつが一糸乱れぬC&Rだと思っています。沢山聴き込んで、ちゃんと出来るようにしてこい、なんてことをNEWSは言ってきたりしませんが、アルバムには毎回、必ずと言っていいほど、C&Rをする曲が入っています。ライブは好きに楽しむのが正しい楽しみ方ですが、NEWSの音楽のC&Rは不思議なことに、楽しくて堪らくなって、C&Rしたくなってしまう呪いにかかるんです……(真顔)。それをよく熟知しているヒロイズムさんだから、こんなにも綺麗なラブソングに「Hey!」という軽快なフレーズを入れたのではないかと勝手に思っています。この美しい曲に「Hey!」とファンが言うことを想定したフレーズが入っているのがNEWSらしくて、それを理解している人が作っているのだと思うと、また泣けてしまいます……!!!「踊りましょ」と言っている時点で、ファンを誘うための曲であるのだから、C&Rがあるのは必然なのかもしれません。この綺麗な音楽をみんなで奏でる曲に昇華してしまうところが堪らくNEWSですね!!!!

この曲は歌割りもとても美しく、「君という魔法にかけられ 一夜の夢を見る」では、てごしげ、「君といる未来を信じて 今夜は夢を見る」ではますこやという歌割りになっていて、その対比がとても素敵です。少し硬質な感じのてごしげと、丸く包み込むようなますこやの歌声は雰囲気が異なって、耳がとても楽しい。

落ちサビの「すべて脱ぎ去って踊ろう 月の夜を渡るようなステップで」は最高の一言に尽きます。増田さんの伸びやかで柔らかい歌声と、ヒロイズムさんの幻想的な歌詞はよく合います。そして、満を持してくる大サビの手越さんの「踊りましょ アン・ドゥ・トロワ」は凄まじいパワーと切れ味をもっていて、人の心に無条件で突き刺さるものなのではないかと思います。その鋭い切れ味のある手越さんの高音に絡みつくような増田さんの高らかな歌声が美しすぎて、テゴマスの真骨頂を見せつけられた気がして、脳をガンガン揺さぶられて気持ちがいいです。加藤さんの高音の大サビも最近は聞き慣れたものになりつつあって、NEWSの歌声の層の厚さを感じさせてくれます。

この曲が好き過ぎて、サビを聴くたびに泣きそうになるからヒロイズムさんには責任を取って、NEWSの歌をこれからも作り続けて欲しいと切に願っております……!

 

 

4.EMMA

「NEVERLAND」という未知の曲から、NEWSらしい「アン・ドゥ・トロワ」で安心させられたと思ったら、NEWSの近年の楽曲でも上位でパンチのある「EMMA」がここで来るのが凄い。加藤さんも話していましたが、「EMMA」のパンチ力にどこに組み込むか悩んだようでしたが、ネバーランドという混沌とした世界観だからこそ、こういうトリッキーな楽曲も馴染むのだと思います。

以前からNEWSのアルバムは良い意味でバラエティーに富んでいる楽曲が多く、悪くいえば纏まりがない楽曲が多い印象でした。他のジャニーズにそこまで詳しくはないので、アイドルのアルバムというのはそういうものなのかもしれませんが、アイドル慣れしていない間はなんとなく違和感を覚えていました。私の好きなアーティストの音楽は大抵一人の人間が作詞作曲をしているので、その人の現在の心情や環境によって、一枚のアルバムはなんとなく同じ傾向の纏まりのあるものに仕上がります。ですが、アイドルの楽曲は多くの人が関わって制作をして、そのアルバムを引っ提げてのツアーは、纏まりがあるものにするというよりは、よりエンターテイメントであることを重視する傾向にある気がします。そうなると、楽曲も多くの人が聴いて、それぞれに刺さる楽曲を揃える必要があるので、纏まりがないことは当然なのかもしれません。それを逆手にとり、それを当然のものとしたのが今回の「NEVERLAND」でもあるのです。混沌とした七つの脅威のある世界ネバーランドなのだから、どんな音楽があってもおかしくはないのです。「NEVERLAND」のような壮大な曲があっても、「アン・ドゥ・トロワ」のような美しい曲があって、「EMMA」のようなハードボイルドな曲があっても、それはネバーランドの世界では当たり前のこと、となるわけです。そういうコンセプトを打ち立てるNEWSが最高にNEWSで最高すぎますね!!!!

そして、ここまでヒロイズムさんは皆勤賞です。もうヒロイズムさんなしでは生きられない体にされてしまっています。

 

 

5.〝7 Elements

またもやミスターインポッシブルの有難い案内話ですね。ネバーランドを構築する7つのエレメントの説明ですが、この中で個人的に特に好きなのが「自分の存在を思い出させてくれる『音』」です。音をそう表現するのはとても美しくて素敵だなぁと思いました。音は自分で鳴らせば、自分の存在を実感出来、他者が鳴らした音を聴けば、自分が音を聴いていることを実感出来る。とても文学的で好きです。これらのナレーションの脚本を書いているのは、m-floの高橋拓さん。メンバーも大ファンであるm-floのトラックメーカーがアイドルのこんなにもファンタスティックな世界のナレーションを書いているなんてとても不思議で、素敵な縁だなと感じます。どういった経緯で、高橋さんが脚本を担当するようになったのかも気になるところですが、音楽を作り続けた人だからこその「音」の表現なのかなと思うと、またネバーランドの世界の面白さが増大します。

 

 

6.Brightest

その高橋さんの作ってくださった楽曲。「最も明るい」という意味のタイトル。囁くようなボーカルとエレクトリックなサウンドがとにかくオシャレ。さすが天下のm-flo!というような曲ですが、加藤さんも言っていたように、NEWSが歌うと途端に愛らしい音楽になるのがNEWSの凄さですね。無機質な印象を持つ電子音に対しても、手越さんのエモーショナルなボーカルと、増田さんの表情豊かなボーカルが乗っかると、途端にNEWSワールド全開の曲になるイメージがあります。加藤さんと抜けたような色っぽい歌声と、小山さんの絞り出すような艶のある歌声も魅力的で、サビのテンポの良さと、そこに入ってくる手越さんの強く美しい声が最高で、NEWSの音楽!という感じがします。そして、ラストのyou are my breightestはテゴマスの対照的な歌声で丁寧にさらりと歌われている感じが堪りません。増田さんの甘いフレーズと、手越さんの色気のあるフレーズが耳に残ります。

間奏がとてもオシャレで長いので、踊るのか……踊るのか……と邪な気持ちで聴いてしまうオタクです。

 

 

7.Silent Love

増田さんが2年近く言い続けてきたという、一人一人の分量が多い歌割りパート2ですね。(パート1はsnow dance)。この歌割りの面白いところは、一番も二番も歌うパートが同じだというところだと思います。加藤さんの歌だしから始まり、小山さんのBメロ、手越さんのサビと、増田さんのコーラス。これが2回繰り返されるわけですから、あれ、増田さんの歌割りちょっと少ない……?自分でやりたいと言ったから控えめ……?という浅はかな考えを嘲笑うような、スーパーラッパーMASSUタイムをぶち込んできます。増田さんのクールな歌声でしっとりと奏でられるラップの美しさが凄い。増田さんの声質はヒップホップの方のようなパンチのあるものではく、柔らかく優しいものなので、その増田さんの歌声で歌われるラップはまさに奏でられるというフレーズがしっくりきます。初めて聴いた時はあまりのカッコよさにゾクゾクして鳥肌ものでした。増田さんは年々引き算の歌い方が上手くなっているように感じます。抜き方がとにかく上手い。力いっぱい歌う手越さんと、力を抜いて歌う増田さんの二人の歌声が互いの良さをより明確にさせていて、ただただ凄いとしか言えません。切ないラブソングでは、手越さんの激情型の歌声と、小山さんの絞り出すような歌声がよく映えますが、その中で淡々と歌う加藤さんと、一歩引いて歌っているような増田さんの歌声が四者四様で、この楽曲は四人の歌声をたっぷりと聴けるものだと思いました。

小山さんの懇願するような「どんな風に君を忘れよう どんな夜に夢をみよう」と、手越さんの悲痛な叫び声のような「言えなくて 言えなくて 好きだよなんて」は聴く人の心をぐっと掴むものではないかなと思います。そこにくる増田さんの歌声がクールで、その温度さがとても好きです。

 

 

8.恋を知らない君へ

増田さんが、「アルバム全曲を聴いてこの曲が一番安心した。曲の振り幅がすごくあるアルバムの中で、この曲はイントロが始まったくらいから、安心するわ~って」と語るこの楽曲。増田さんは自覚があるのかないのか分かりませんが、この楽曲はイントロがなく、手越さんの歌い出しから始まります。増田さんの言うイントロは、この手越さんの歌だしを指すのかもしれませんが、この手越さんの歌い出しは、個人的にはNEWSの楽曲の中でもトップ3に入る歌だしの曲なのではなないかと思います。手越祐也が感情を押し殺して丁寧に歌うだけで、世界が震えることを証明した「恋を知らない君へ」。私も、アルバムを聴いていると、この歌だしを聴くだけで心臓を掴まれ、心が震えます。NEWSが歌うことだけで集中して、生歌にこだわり続けてきたことによって生まれた傑作のようなこの楽曲のインパクトは、アルバムの中でも変わらず、さらに強くなっているような気もします。加藤さん曰く、NEWS史上一番少ない音で作られている」というこの楽曲が、最も歌だけで人を惹きつける楽曲になっているのは、NEWSの歌唱力がなければ不可能なことですから、NEWSにしか歌うことが出来ない曲だと思います。こういったシンプルなバラードをシングルカット出来たのも、役者加藤シゲアキのおかげであり、手越祐也の歌だしでドラマのエンディングでは毎回多くの視聴者の心を掴み、増田貴久の痛いほど切なく歌う大サビで心を震わせ、2016年の夏を駆け抜けたNEWSにとって特別な一曲なのではないかと思ったりもします。私はNEWSの歌が心底好きなので、目新しい楽曲でなくとも、凝った演出がなくても、ただ紳士に魂を込めて歌を歌うNEWSが見れたら幸せです。それを再確認させてくれる、消えゆくひと夏の思い出のように美しい楽曲「恋を知らない君へ」は、NEWSの大きな武器のひとつだと思ってしまいます。

 

 

9.〝Neverland Cast Members

ミスターインポッシブルのお話ですが、なんかもうオタクホイホイすぎてつらくなります。

『ポテスターテム(動力)』を司る手越祐也

テンプス(時空)』を操る小山慶一郎

『ベルビス(言葉)』を奏でる加藤シゲアキ

『スぺクタクルム(美観)』を生み出す増田貴久。

なんかもう天才としか言いようがない表現で何も言えなくなります。『ポテスターテム(動力)』を司る手越祐也聞こえる効果音は動力の音でしょうか。ネバーランドの動力こそが手越祐也だと思うと、NEWSの心臓と小山さんに評されていた手越さんを彷彿させられます。手越祐也がいなければ、ネバーランドは機能しないわけです。まずは手越祐也ありき、というコンセプトがNEWSらしくて最高です。

テンプス(時空)』を操る小山慶一郎聞こえる音は時計の針の音。過去未来全てを背負って立つ小山さんにピッタリだと思って泣けてきます。過去を振り返り、未来を語る小山さんはネバーランドでも中核的なポジションなのかもしれません。

『ベルビス(言葉)』を奏でる加藤シゲアキ聞こえるのはタイプライターの音ですね。「言葉を奏でる」と書いているのも高橋さんの素敵すぎるセンスですが、人間しか持っていないコミュニケーションツールである言葉を操るでも、司るでもなく、奏でる加藤シゲアキネバーランドでもやはりクリエイターであり、芸術家なのでは……?と考えてしまいます。

『スぺクタクルム(美観)』を生み出す増田貴久。聞こえるは花火の音。人間は情報の大半を視覚によって取得していますので、美観を生み出す増田さんがネバーランドを作っているといっても過言ではないのかもしれません。美を追求し、創造する増田さんが生み出すネバーランドが見たくてたまらなくなります。

という漫画のキャラのようなコンセプトを堂々と打ち立てて、見せつけてくるNEWSを見ると、好き~~~!!!!としか言えなくなります。オタクホイホイアイドルすぎます。

 

 

10.ミステリア

増田さんの「ミステリア」という遠吠えのような声から始まるこの曲。そして、サビ前の「狂ったようにヒラ ヒラっと舞った」という歌声が全く異なるもので、とてもぐっときます。

ネバーランドのキャストを紹介した直後に「ミステリア Mr.モンスター」と歌わせるのが憎い曲順ですね。ネバーランドのキャストを紹介されたわけですが、紹介された姿が全てではないのか……?と疑心暗鬼を生むようなストーリー性がNEWSらしいと思ってしまうのは考えすぎでしょうか。モンスターを歌うこの楽曲は、サビ後の遠吠えのようなコーラスが特徴的です。特に手越さんの高らかな声が耳にガンと響き、動物の鳴き声のようにも、人間の悲鳴のようにも聞こえてきます。ネバーランドの怖さを引き立たせるような楽曲ですね。

自分の中に潜むMr.モンスターという凶暴性と向き合うようなこの楽曲のサビを加藤さんが力強く歌うのが素敵な歌割りだなと思います。一般的なイメージでは一番ワイルドとは真逆の位置にいる加藤さんですが、実はメンバー内では一番ワイルドであるという一面もあり、そんな二面性を加藤さんが歌うことによって表現されているのかもしれないと思ったりもします。

 

 

11.BLACK FIRE

NEWSにはあまりないゴリゴリのパンクロック曲。手越さんの力強い歌声と、加藤さんのハスキーな歌声が光る楽曲ですね。この楽曲は少年倶楽部プレミアムで共演したJUONさんが手掛けてくれた楽曲。NEWSと共演した方がは軒並み、NEWSに惚れ込むイメージがあるのですが、JUONさんとも素敵なお話が出来て、NEWSのことを気に入ってくれたのかもしれないと思うと、NEWSの人間性や音楽への姿勢が認められたように思えて、嬉しくもなります。ロック大好き手越さんが喜んで歌っている姿がすぐに浮かびますが、欲を言えば、この楽曲は狭いライブハウスの低いステージでヘッドバンキングしながら歌って欲しいですし、モッシュが起こるような空間で聴きたい一曲です。

 

 

12.ORIHIME

「ヒロイズム×NEWS×星=最強」という方程式を明確にした楽曲。イントロなしの手越さんの歌から始まり、しっとりと歌う増田さんの声が美しく、そこから、しげてご、こやますのハーモニーが幻想的で、NEWSの得意分野な楽曲だと思えます。静かなオケであるのに、サビの高揚感と多幸感が尋常ではなく、プラネタリウムのような星の世界にNEWSの歌によって包み込まれているような感覚に陥ります。幻想的な歌詞を書かせたらピカイチのヒロイズムさんのリリックが光るこの楽曲のサビの「どうかもう一回 もう一回 呼んでみるけど 『もういいよ。』の声が僕にはまだ聞こえない」という流れるような語感の良さも心地良く、ずっと聴いていたくなる楽曲です。ヒロイズムさんの紡ぐ言葉はノスタルジックで幻想的であるのに、歌詞としても耳障りが良く、口ずさみたくなるようで、作詞作曲どちらもやっているからこその元から決まっているようにピッタリなフレーズが書けるのかなと思ったりもします。

そして、手越さんの歌い出しから始まり、手越さんの歌い終わりで幕を閉じるこの楽曲。手越さんの歌声は本当に切なくて、強くて、光っていて、ヒロイズムさんの音楽にピッタリだと思えます。「もう一回 もう一回」と叫ぶ四人の姿を思い浮かべるたけで胸が震えます。真摯に必死に歌を歌うNEWSがこの楽曲でも見ることが出来るのではないかと期待をさせてくれる素敵すぎるORIHIME

 

 

13.流れ星

ヒロイズム×亀田誠治のフルスイングコンビによる楽曲。イントロからヒロイズムさんの光輝く音が美しい曲ですが、NEWSと星の相性は相変わらず抜群です。星縛りアルバムを作ることが出来るのでは……?と思うほど、消えゆく儚くも輝く星はNEWSとよく合いますね。ヒロイズムさんがNEWSのイメージとして、星のイメージがあるのか……?と思ったりもしましたが、この楽曲はヒロイズムさんが昔に作り、温め続けていた楽曲なのです。NEWSにとってもヒロイズムさんの楽曲は転機になりましたが、同時にヒロイズムさんにとっても、NEWSの楽曲は転機になっているような印象を受けます。そんな互いになくてはならない存在になったNEWSとヒロイズムさんが今まで繋がり続け、大切な曲をこうやっていま、亀田さんの編曲で世に出すことになるというのはとてもドラマチックなことのように思えます。シングルカットも視野に入れていたというこの楽曲ですが、個人的には是非シングルカットして欲しかったです。シリウスにしろ、星シリーズは物凄くNEWSらしくて、シングルらしい楽曲なのになかなかシングルカットされないことが残念でなりませんが、こうして世に出て、聴くことが出来るだけでとても幸せなのかもしれないと思わせてくれるほど、素敵な曲です。歌詞の語感が良く、歌詞らしい歌詞であったORIHIMEとは異なり、物語のような歌詞である「流れ星」を聴くと、ヒロイズムさんの歩んできた歴史を少しだけ感じることが出来るような気がしてきます。

この美しいイントロから、「あどけない希望連れて 僕らは明日を探した」と加藤さんのハスキーな歌声から始まるのが今のNEWSの楽曲らしくてとてもぐっときます。「そうさ流れ星 空を渡れ 輝きは希望の証です ずっとずっと僕らの夢を繋ぐのに きっと叶うから願い込めて この夢は光になるんです 遠く遠く届きますように」という歌詞にはNEWSらしさを詰めこんだもののように思えて、ヒロイズムさんとNEWSの相性の良さを改めて実感させられます。「また歩き出すよ まだ歩けるだろ」というフレーズと星というモチーフから、星をめざしてを連想せずにはいられないのだけど、この楽曲は12年前に出来たもののようなので、星をめざしてとの関連性はないのでしょうが、それなら、関連性を感じてしまう偶然のほうがもっとずっと素敵な奇跡に思えて、ヒロイズムさんとNEWSは出会うべくして出会った同志なのだろうなと思わずにはいられません。

大サビの「ずっとずっと僕らの夢を繋ぐのに」はパワフルで、増田さんらしい歌声で心臓にビリビリ響く感じが最高すぎます。増田さんの心をヒリヒリさせるようなエモーショナルな歌声の真骨頂はライブでの歌声なので、ライブで聴くのが怖いです。すぐ泣くからバスタオルを持参したいと思います。

 

 

14.〝The Grand Finale

とうとうフィナーレを迎えてしまいます。切なさと寂しさで胸がいっぱいになりますが、ナレーションでNEWSをずっと愛し続けている、あなたの心です」と「いつも綺麗に利用してくれてありがとうございます」と美化という先手を打つ張り紙のように、NEWSを愛し続けることを前提で話を勧められるってよく考えると凄いことで、改めてNEWSの愛の重さを実感できるフィナーレになっております。まー重い。NEWSの愛を抱えて海を渡れないほど重い。その重みが心地よくなってきたら、それはNEWSファンの証だと胸を張っていいと思います。重たいNEWSへの愛という鍵を大事も持っておけと言われたので、ぴかぴかに磨いて胸に抱いておきたくなるフィナーレです。

 

 

15.U R not alone

フィナーレを迎えたのに!?お別れするんじゃなかったの!?というご意見、ごもっとも。普通のアイドルならば、この楽曲の後にフィナーレを持ってくるのかもしれません。そもそもアイドルのアルバムにフィナーレがあるのかという議論はおいておきます。ですが、NEWSはネバーランドを統率してしまうようなアイドルなので、フィナーレと銘打ったあとに、「一人ではないよ」というタイトルの楽曲を持ってきます。これこそ、NEWS。自分達をいかに物語の中の住人にさせるのか、ファンをいかに物語の主人公にさせるのか、とにかく自分達とファンをドラマチックに演出させなければ気が済まないアイドルがNEWSです。NEWSに度々楽曲提供をしてくださっているGReeeeNさんが手掛けてきれたU R not alone。ヒット曲である「weeeek」はNEWSにとってNEWSを広く知ってもらえた楽曲であり、未だに多くの人に歌ってもらえる曲でもあります。それも全てGReeeeNさんの吸引力のある楽曲のおかげです。そんなGReeeeNさんから頂いた過去最高ともいえるほど、エモーショナルな応援歌のU R not alone。個人的には何故これをシングルカットしないのか……?と地面に頭を打ち付けたくなるほど素晴らしい楽曲だと思います。これは沢山の人たちに勇気を与えることが出来る曲であり、NEWSの現在を歌っている、NEWSにピッタリな曲でもあると思います。

GReeeeNさんの持ち味でもあるポジティブで元気の出る歌詞をGReeeeNさんの音楽をリスペクトした形で歌っているところがNEWSらしいと思ってしまいます。とても変わった歌割りで、主メロを支えるように、下ハモと歌っているAメロ、Bメロに引き込まれない人はいないのではないでしょうか。NEWSのと特徴の一つのいろんな組み合わせでのハモリをたっぷりと堪能できるこの楽曲。テゴマスだけがハモリをするのではなく、こやしげも一緒に四人で混じり合って歌う声はとても綺麗で、思わず一緒に歌いたくなってしまう曲になっています。個人的には泣きました(三回目)。

「例えばこの声が届くならば誰でもいい 聞こえますか 胸張ってさぁ叫ぶんだ」と歌い上げる四人を想像するだけでもすぐ泣けます。涙腺がもう駄目です。この曲の歌詞の一言一言がNEWSの宣誓のように思えてきてしまいます。

この楽曲にもHeyとクラップがあり、ファンのC&Rが求められているように思えます。ここで「何度も諦めるかって言えばいい 今までの超えた日々が僕らにはあるじゃないか」という歌詞が響いてきます。NEWSが努力して歯を食いしばって乗り越えた日々があり、それを見ているファンがそんなNEWSから離れずに乗り越えた日々が確かにあったと思います。そんなことを勝手に思い出してすぐ泣けてしまいます。NEWSは元々応援歌をよく歌うアイドルでしたが、苦労をしていないアイドルや、応援する気持ちが伝わらないアイドルの歌は人の心に響かないと思います。アイドルという人種は大なり小なり苦労をしていると思います。NEWSもそんなアイドルの1グループでしかありませんが、他のアイドルがなかなか経験をしないようなことを経験し、なんとかそれを乗り越えてきた過去があるからこそ、若い頃に歌う応援歌よりも、今のNEWSが歌う応援歌はもっとずっと説得力のあるものになれるのではないかと思えます。NEWSの応援歌はとにかく沁みる。体中の至るところに沁みる。

そんな感傷に浸っているところに、カーンと突き抜けるような手越さんの「あの日つまづいて しゃがみこんでしまうほどの痛みさえ」という歌声が響きます。手越さんの歌声は灯台の光のようにNEWSの行く道を照らしてくれるもののように思えて仕方ありません。手越さんの声が照らす先に、NEWSの未来があるような気持ちにさせてくれます。そんな手越さんの歌声から、加藤さん、小山さん、増田さんの歌声へと続き、四分の一が四つ集まり、やっと一になる瞬間の高揚感はアルバムの一曲を聴いているだけのものとは思えないのです。それがNEWSの音楽の凄さであり、魅力なのだと思わせてくれます。

「ああどうか 力を貸してくれないか 昨日までの僕よ 共に乗り越えてきたじゃないか」という歌詞がメンバーや、ファンに語りかけるように思えてまた泣きます。同時にNEWSをずっと応援していきたいと思ってまた泣けてきます。「僕は誓うよ 一切引かないし 一切負けない」と宣誓するNEWSの歌にずっとついて行かずにはいられなくなってしまうNEWSマジック。音楽だけでここまで心を震わせてくるアイドルは私にとってはNEWS以外いないので、NEWSは私にとって最高のアイドルであり、アーティストなのだと再確認させてくれた「U R not alone」

 

 

  1. "To Be Continued...."

フィナーレも迎え、アンコールまで聴かせてくれたのにまだ続くの!?と思ったら、続きはWEBで、ではなく、続きはツアーで!?現実と物語の境目を曖昧にしてくる手法もここまで来ると怖いですね。最高です。アルバムリリースから、ネバーランドへの招待状を送られ、ネバーランドへの扉の鍵とプレゼントされ、アルバムを聴けば、世界の説明をされて、物語を丁寧に鑑賞させられ、終わったと思えば、ツアーへ続くという幕引き。ファンタジーをここまで体現したアイドルが世にどれだけいるのでしょうか。ここまでの壮大な物語は全て、ツアーNEVERLANDへのためだけのものだったわけです。これも、ライブを愛してやまない、メンバーのほとんどがライブのために他の仕事もやってるなんて言ってしまうNEWSらしい試みだと思います。このアルバム自体が、生でファンに音楽を届け、エンターテイメントで魅了することに全てを賭けているNEWSの盛大なプロローグだったのかもしれない、と思うとそれだけで頭がクラクラするほどぐっと来ます。そんなアイドルがどこに!?と思わずにはいられません。

NEWSはファンが驚くことを、ファンが一番喜ぶ方法でやってくれると私は思っています。こんな沢山の仕掛けをライブに来て欲しくてやってしまうNEWSが愛しくて仕方ありません。勿論、アルバムは音楽作品として完成された素晴らしいものになっていますが、その中にそういった遊び心を付け加えてしまえるのがNEWSらしさなんだと思います。もう好きで堪らないですね!!!!!だって、他にこんなことしてくれる人達いませんから!!!!すごい!!!!愛が重たい!!!!!!!

 

 

NEWSとファンが愛してやまないツアーが始まります。このアルバムを聴いて、ツアーに行きたい!と思った人が簡単にツアーに行けないところがジャニーズの難しいところなのですが、このアルバムを聴けばネバーランドの世界観に浸ることが出来ます。一本の映画や舞台を観たような気持ちになることが出来る「NEVERLAND」。ちょっと聴いたことがないほどの名盤になっているので、興味を持たれた方はぜひ一度聴いてみて下さい。ご購入の際は今なら初回盤にネバーランドへの鍵がついていますので、そちらをぜひ!私も予備に鍵をもう一本くらい持っておきたい……。あと、ソロ曲の感想を書く余力がないことが悔やまれます……。また機会があれば……。

アラサーでファンタジーを突き詰めるアイドルNEWSが創造するNEVERLANDの世界に浸ってみて損はないと思います!

 

 

 

「NEWS現象到来」が終わるまで

毎日毎日何かしら、NEWSの活動や話題があり、NEWSを追いかけるというより、NEWSの活動に追いかけられているような気持ちになる日々を過ごしています。

 

先日は福岡公演に行ってきました。ご存知の方も多いかと思いますが、4月30日我らがリーダー小山慶一郎の32歳誕生日の前夜祭となったライブです。その中で慶ちゃんの「あなたたち三人が私にキスしなさいよ」と言い出したことから始まり、手越は「じゃあ俺は口にキスする」と言い、増田さんは「俺は目ん玉」と言う特殊性癖で会場中を阿鼻叫喚とさせ、曲中にも増田さんにキスを強請るも押し返され、別の曲中に手越にキスを求め、一旦は拒否され、そのあとにすれ違いざまに手越からのほっぺちゅーを貰い、さらにこの流れでいくしかない!という意思をひしひと感じたシゲからのほっぺちゅーを貰い、ご満悦で「手越とシゲはしてくれた~♪あとはまっすーだけ~♪」と替え歌をするが、増田さんは無視をし、別の曲でとうとう増田さんが慶ちゃんの頬を手で掴み、小山さんに向かって歌い、キスをするかと思いきや、「むへへへへ」といつもの照れ隠しの笑いをして結局キスをせずに終わると、思いきや、最終的にリーダー自ら増田さんの頬にキスをするというとんだ風紀乱れ回なライブでした。

メンバーのキスを強請るリーダー慶ちゃん、普段から慶ちゃんにキスをしているので慣れっこの手越、手越がしないとキス出来ないシゲ、そしてどれだけ煽られても自分からはいけない増田さんと、それを察して自分から来てくれる慶ちゃん、ととてもNEWSらしいキス大会でした。いろいろツッコミどころはありますが、NEWSはそういうグループなので、やはりNEWS担も感覚がマヒしてきますね。

 

さて、本題に入ります。ここ最近で一番私が好きな言葉がNEWS現象到来」です。「変ラボ」「NEWSな2人」のレギュラー化が決まった際にスポーツ紙の見出しとして使われていました。「四人体制五年目」「地道な活動で評価上昇中」「地道な活動が実を結び、レギュラー番組の同時スタートとなった。この春、テレビには『NEWS現象』が巻き起こっている」と言ったことが記事には書かれていました。

個々の活動はあれど、NEWSというグループが話題になることはほぼなかったこの数年間を思い返すと、嘘のように嬉しい言葉の数々に、新聞を読みながら、うっかり泣きそうになってしまいました。

 

2016年3月31日まで、NEWSはグループのレギュラー番組が0本でした。それが2016年4月から、NEWSのレギュラー番組として、「変ラボ」「少年倶楽部プレミアム」の2本。NEWSという名前がついた冠番組「NEWSな2人」が1本。一気に十分すぎるほどのレギュラー番組を抱えるグループとなりました。実際は、まだ全国放送でなかったり、ゴールデンタイムではなかったりと、多くの問題を抱えてはいますが、レギュラー番組0本から、ここまで一気に増えたグループも早々いないのではないかと思います。

それに、NEWSは現時点でグループレギュラー番組がないのではなく、一度もグループのレギュラー番組を持ったことがなかったのです。結成13年目にして初のレギュラー番組というグループなんて多分いないのではないかと思います。そんなNEWSのレギュラー番組が決まり、さらには24時間テレビメインパーソナリティーも決定した、この現状はまさしく「NEWS現象到来」と言えると思います。

 

NEWS現象到来」という言葉はどれだけ見ても飽きないほど嬉しい言葉であると同時に、この言葉についていろいろと考えてしまいます。一度も到来したことがなかったからこその今の「NEWS現象到来」があるわけで、世の中にいかにNEWSというグループが浸透していないかをよく理解させられる言葉にも思えるのです。

それを如実に表したのが「変ラボ」初回放送です。NEWSイメージ調査」の結果は、100人中24票で「知らない」が第一位です。NEWSのイメージどころかNEWSそのものを「知らない」「興味がない」のです。余談ですが、この放送で増田さんが何もないと言った件についても、私は盛大にダメージを食らってしまい、その後の地方ライブでやさぐれた増田さんに胸が痛んだのですが、それはまた気力があればブログにしたためたいと思います。

約4割の一般人が「知らない」と答え、それがイメージ調査第一位になるグループが「NEWS現象到来」と言えるのか、という問題が浮上してきます。このイメージ調査からも分かるように、この「NEWS現象到来」というのは、単にテレビ業界のごく一部でやっと評価をされたというだけに過ぎず、まだ視聴者にとっては「NEWS現象到来」しているとは言えないのだと思います。

それでも、何もかもに推されることも愛されることもなく、個人でもがくことしか出来なかったNEWSが数の決まっているテレビ番組の枠を与えられたことは個人活動の成果と評価であり、大きなチャンスと最後のチャンスを背負っているのだと思います。20代というアイドルとして一番活躍できる期間に上手く活躍しきれなかったNEWSも、全員が30代になろうとしている今が、アイドルとして世間に広く知ってもらえる最後のチャンスだと思います。

私にとっては、NEWSはいつまでたっても、可愛くてかっこよくて世界一素敵なアイドルなのですが、今からアイドルに初めてハマるというような女の子達にはいろんな誘惑がありますし、いろんなものを見てきた主婦層の方々に見てもらえるような風貌を保ち続けられるのもいつまでか分かりません。

 

一度ハマってしまうと、NEWS以外ではダメな体にされてしまうのでNEWSというグループの特性だと思うので、レギュラー番組が始まり、24時間テレビで多くの人に見られるこの機会をモノにして、本当の「NEWS現象到来」を見せて欲しいと願っています。ジャニーズテレビ出演時間ランキングでは帯番組持ちの国分くんに続いて、2位だった慶ちゃんや、オリコンスタイルの「彼氏にしたいランキング20代」では、ジャニーズからは嵐5人に続き、NEWSからは9位に増田さんがランクインしていました。他の雑誌でも人気急上昇ランキングに手越がランクインするなど、認知度が低い分、まだまだ伸びしろがあるのだと実感させられることが沢山あります。それらすべてが「NEWS現象到来」の予兆に思えてしまうのはファン心理だけではないと思って追います。

 

「NEWS現象」がいつか必ず訪れ、そして去っていくことを確信しています。現象というものは、一時的なものなので、「NEWS現象」は訪れ、いつか必ず去っていきます。その去っていく理由が、現象ではなくなり、NEWSが世間に定着してそれが現状になる日を信じて待っていたいと思います。「NEWS現象到来」ではしゃいでた時があったな~、今言ったら当たり前すぎて笑われるな~と言う準備をしておきます。

非スター性アイドルの挑戦

増田担が狂喜乱舞している変ラボのマフラーグイのことが全く頭に入ってこないほど、待ちに待って、期待9割、不安1割だった「全世界極限サバイバル」がとうとう放送されました。

思い返せば、最初はKちゃんNEWSを増田さんがお休みしたところから始まっていたのです。「まっすーはお仕事でラジオ出来ないからね」と言う慶ちゃんに、「収録のラジオに来られないほどのお仕事とは……?」と疑問を持ち、「もしや海外での仕事……?」など、想像していました。その仕事内容も具体的に想像していたのですが、現実は私の想像の遥か上でした。

 

その仕事の全貌が明らかになり、予告を見て、私は、ずっと逃げていたことと向き合う時が来たんだな、と感じました。「全世界極限サバイバル」の予告の増田さんは今まで可愛いお嬢様ポーズでひた隠しにしてきたヒゲを伸ばし、顔に笑顔はなく、そこに居たのはアイドルまっすーではありませんでした。
増田さんがマシュマロを生成する妖精だとはさすがに思っていませんでしたが、つるつるでぷにぷにで、ちょっとぽちゃっとしていて、ニコニコ笑って歌って、時々毒を吐くのがまっすーでした。増田さんの中でも、まっすーはヒゲも生えないし、車の運転もしないし、まだ誰のものでもないのでしょう。そんな虚像を増田さんは演じてくれて、私たちはそれを虚像と分かっていながら、当たり前のように受け取っていたのです。それがどれだけ大変なことなのかは想像もつきません。
増田さんがまっすーで居てくれたのは、ファンのためなのか、自分のためなのかも分かりません。増田さんの理想のアイドルがまっすーなのかもしれないし、自分が出来る範囲での最大限のアイドルがまっすーだったのかもしれないし、まっすーでいることでしか自分のアイデンティティを実感出来なかったのかもしれません。それらは全て一ファンの妄想でしかありません。でも、そんな増田さんとファンで作り上げた、増田さんとファンが愛してやまないまっすーは、「全世界極限サバイバル」の予告には居ませんでした。

 

予告に映っていたのが、まっすーではなかったショックと同時に、自分では潔癖症ではないと言い張るが、メンバーから見ても、ファンから見ても、どう考えても重度の潔癖症で、蝶すら「気持ち悪い」と言い放ち、釣った魚さえ触れない増田さんがサバンナに行く、ということにも動揺しました。
単純に、物凄く心配でした。お仕事だからとか、他の人はやってると言いたくなるのも分かりますが、やはり苦手としているのをよく知っているからこそ、苦手なものの巣窟に、自分の好きな人が飛び込んでいくと知って、心配しないファンはいないと思います。そして、ここで苦手なことを克服して成長してこい!と言えるようなファンではない、ダメなファンの私は、増田さんはそんなことをしなくても……と思ってしまうのです。蚊すらやっつけることが出来ない人がサバンナなんかに行けるわけがない。いろんな意味で不安材料しかない番組が、増田さんの次のお仕事だったわけです。それはそれは、動揺しまくりました。

 

不安を隠せないのはファンだけではなく、増田さんも同じでした。「俺を、ジャニーズまっすーを好きでいてくれた人がもしかしたら引く可能性あるね」とラジオで言ったり、いつものまっすーだったらないようなことが続き、それだけ増田さんも不安を感じているのかもしれない、と思えてなりませんでした。

 

そして、いざ当日。こちらの心の準備出来ていないのを見透かすように、増田さんから「まっすーのお知らせ★」という番宣メールが届きます。私はこのメールで腹を括ったようなものでした。

増田さんは何を思いながらこのメールの文面を書いたのだろうと考えるだけで、切なくなって、同時に嬉しくなりました。想像の範疇ですが、増田さんがこのお仕事をするに当たって、不安がなかったということはないと思います。増田さんはどちらかというと、チャレンジャーというよりも安定志向で、自分の得意なフィールド外のことに積極的に挑戦するイメージはありません。だからこそ、増田さんは今まで伸び伸びとしていたのだと思いますが、そんな増田さんが見てもらうことに対して不安を抱えるようなお仕事にチャレンジしたのです。それはサバイバルに挑戦したことと同じくらい大きな挑戦なのではないか思います。

増田さんの不安を想像し、その決断の意味を想像すると、自然とサバイバルを見るのが楽しみになりました。増田さんが決断した結果を、こんな形で共有できるなんて、ファンとしてこんなに幸せなことはありません。

 

そしていざ番組が始まって見ると、増田さんはとても可愛いままでした。ヒゲが生えても、疲れていても、特に違和感はなく、可愛い増田さんのままです。確かに、ヒゲは生えない、トイレには行かない、マシュマロや苺を生成するまっすーではありませんでしたが、可愛くて頑固で面倒くさくてかっこいい増田さんがそこにいるだけでした。
これを見て、どう嫌いになれというのか。苦手なフィールドで、懸命に努力をする増田さんを見て、尊敬はすれど、嫌いになんてなれるわけがありません。ただただ、挑戦し、耐えている増田さんはかっこよかったです。


まっすーがいなくなってしまう、という心配は解消されましたが、次の心配事も同時に発生しました。もしかして増田さん全然目立ってない……?
武井壮さん、西川貴教さん、佐野岳くん、このお三方はそれぞれのジャンルで頂点ともいえるほどの身体能力を持っている方であり、とにかく凄い。それぞれの能力に合わせたミッションだったような気がしますが、この三人が凄すぎて、増田さんの映像がとても地味に見えてしまうという事態に陥りました。増田さんが辛いことをしているのはよく分かるんですが、ファン以外が見たら、やはり三人の脅威の身体能力や激しいサバイバルの様子に目を惹かれてしまうでしょう。

そして、増田さんのサバイバルで唯一話題となっていった、ゾウの糞から絞った水分を飲む、というもの。これは本当に従来の増田さんだったらあり得ない行動だったと思います。そこまで追い詰められていた上での決断。それを飲んだ後に見つかる川。「素直に喜べない……」と言っていたのも無理はないです。私だったらもう心が折れてます。

 

潔癖症で虫嫌いの増田さんの新たな挑戦となった「全世界極限サバイバル」。その番組内で、虫嫌いというキャラクターは他者に使われ、潔癖症ということも話題にならず、ただひたすら歩くだけの地味な映像は、あまり使われることもなく、さらにはゾウの糞から絞った水分を飲んだ後に川が見つかるという絶望的な状況、そしてラストは早くも遅くもないゴール。
こうしてみると、四人の中でも目立った何かがあったわけでもなく、苦手なことに挑戦したがそれによる見どころもなく、辛いことをしたにも関わらず見せ場もなかったように思えます。
でも、私はそれを見ながら、これが増田さんなんだよなぁと思えて仕方ありませんでした。頑張って努力をしていても、それが結果に繋がらず、ここぞという時にチャンスをものに出来ない、不器用で要領が悪くて、それでも「楽しかった」と言えるのが増田さんなんだと改めて思えました。

四人とも大変なミッションでとても辛かったと思います。でも、その中でゴールして泣いたのは増田さんだけでした。増田さんが弱いのか、他の方の強いのかは分かりませんが、これが私の好きな増田さんだなぁと思って、幸せな気持ちになりました。


私はスターにはなれない増田さんを好きになったのです。増田さんは、ここぞという時にやり遂げられる天性のスターではありません。それでも、ファンに辛いところを見せずに、笑って泣いて歌ってくれるアイドルなのだと再確認しました。
スターとアイドルはイコールではないからこそ、増田さんはアイドルに固執をするのかもしれません。増田さんのアイドル性も天性のものではなく、増田さんが努力して会得して作り上げたものなのでしょう。さすがはセルフプロデュースアイドルまっすーと言いたくなります。
トップへ上りつめるためには不可欠なスター性が今の増田さんにはないのかもしれませんが、それはいつか身につくかもしれません。そして、それがなくても増田さんは自分で自分をアイドルに仕立て上げることが出来たのですから、いつかは自分で自分をスターに仕立て上げるかもしれません。そうやってゆっくり一段ずつ上に上がっていくのが増田さんらしいと思います。それをゆっくり見守っていきたいです。
スターではないアイドル増田貴久をさらに尊敬することが出来た「全世界極限サバイバル」でした。増田さんの価値観が変わる瞬間を共有させてもらったことは、ファンとしてこの上なく幸せでした。

 

 

まっすー担をやめました。

あけましておめでとうございます。昨年は師走にブログを初めて、もっといろいろ書きたいと思いながらも、あまり筆まめではないので、今年も思い立ったら書くというスタンスでゆるりとやっていきたいと思います。今年もよろしくお願いします。

 

年始早々、世界で一番可愛らしいと私が思い込んでいる人からのメールが届いたので、お正月からブログを書くに至りました。増田さんが出演する「全世界極限サバイバル」の番宣メールが1月2日、放送当日に届きました。番宣メールが今まであったかどうかの記憶があやふやなのですが、増田さんから特番の番宣メールが届いたことはほとんどなかったと思います。そんなイレギュラーなことがあったのは何故なのか?

理由としてはいくつか考えられます。

 

  • 特番の視聴率を上げるための宣伝
  • 増田さん自身が自分のファンが見てくれるか不安なため
  • 増田さんが増田さんの変革期に戸惑っているファンのことを察知してその不安を解消するため
  • 増田さんがこの番組に挑戦した自分に自信を持っているから見て欲しいと思っているため

 

これらの理由はどれも当てはまると思います。実際、常に自分のすることに自信を持ち、それが当然受け入れられるという自信も持っているのが増田さんだと思いますが、先日のKちゃんNEWSでは、「俺を、ジャニーズまっすーを好きでいてくれた人がもしかしたら引く可能性あるね」と不安を匂わすことを言っていました。これはかなり珍しいと感じました。舞台「ストレンジフルーツ」に挑戦する時も、同様のことを言っていましたが、ここまでではなかったと思います。

 

ストレンジフルーツについてはaskで話したので割愛します。

葵さんかツイッターにつぶやかれてた、増田さんストフル事変について語っていただきたいです!葵さんは、増田さんがストフルの前と後で、言動にどんな変化があったと考えておられますか? 私は、葵さんの文章・呟きを拝見し、前向きに考えられるようになったことが何度もあります。今回も、サバイバルをしっかり見届け、新しい増田さんに期待しようと思いますます!

ask.fm

 

ラジオからも、増田さんが多少の不安を感じている可能性は高いと思います。でも、雑誌等で語る増田さんのサバイバルでの感想は全て、「楽しかった」「人生で一番大きな経験だった」「成長できた」とポジティブなものばかりです。どう考えても、潔癖症気味の重度の昆虫嫌いの増田さんが楽しめるお仕事ではないのに、増田さんはネガティブなことを一切言いません。今回の番宣メールで「本当に大変だったな~」という言葉が重く聞こえてくるほど、大変だった、辛かったエピソードを話そうとしないのが、とても増田さんらしく、結局はトイレに行かないアイドルまっすーの頃と変わらず、白鳥のように水面下でもがいていても水面上では笑っていてくれるのが、まっすーらしいなと感じました。

 

そんなまっすーを封印するきっかけになるかもしれない「全世界極限サバイバル」の番宣メールのタイトルが「まっすーからのお知らせ★」なのが、ドラマチックが得意なNEWSの増田貴久らしくて、それだけでもぐっときてしまいました。

増田さんがアイドルまっすーを辞めることは絶対にないとは思いますが、まっすーと増田貴久の境界線が昔よりも確実に薄くなっていると思います。

まっすーを誰よりも大切にしてきていたのは増田さんであり、まっすーが重荷になっていたかもしれないのも増田さんただ一人です。そのまっすーを生かし続けて来た増田さんが自ら、まっすーの壁を壊し、まっすーに終止符を打ったのが「まっすーからのお知らせ★」だったのかもしれません。

 

元々まっすーと増田貴久に違いはなかったのかもしれませんが、まっすーが「トイレにはいかない」と言って、虚像のアイドルを演じていてくれたのは全部ファンのためであり、それしか武器がないと思っていたのかもしれない、なんてことも考えたりします。好きでやっていたのでしょうが、手越が見たという「もっと素を出してもいいかな」とぽそっと言っていた増田さんが、「もっと素を出そう」として決心して選んだのが「全世界極限サバイバル」なら、私はそれを目いっぱい楽しんで、まっすーの終わりを見届けたいと思います。

よく考えると、アイドルを卒業するわけでもないのに、アイドルの終わりに近いものをファンとして体験することができ、本人が素を出していないと言うのだからこれからはもっと違う増田貴久を見られるということでもあり、一度でこんなに何度も楽しめるアイドルは他にいないとも言えます。

 

私は生粋のアイドルまっすー担でしたが、結局は増田貴久の言動、ファンや仕事への気持ちや対応すべてが、まっすーのものであり、増田貴久であるので、なんら変わりはありません。そこに違いはなく、まっすーは増田貴久であり、増田貴久はまっすーという当たり前の着地点に落ち着きました。

だからこそ、まっすー担だった私はまっすー担を今日でやめます。29歳の成人男性、増田貴久担として、増田さんの選んだ道をずっと楽しんで見守っていきたいと思います。

二軍のFNS歌謡祭

 今年はFNS歌謡祭が初めて、二日間に渡って放送された。第一弾が12/2に通常の形式で放送され、第二弾が「THE LIVE」と称し、ライブ形式で放送された。ジャニーズも多く出演し、第一弾組と、第二弾組とで分かれた。NEWSは第二弾組。ここで当たり前のように浮かぶ疑問がある。これは一体どういった基準で分けられたのか?

 組み分けの基準は、ただの視聴者である私には分からない。様々な憶測が飛び交うが、その真相は闇の中。それならば、想像するしかない。想像するのは自由だ。

 この組み分けを見た私の印象は、誤解を恐れずに言うと、第一弾組が一軍で、第二弾組が二軍である。一軍が良い、二軍が悪いという話ではなく、単純に第一弾組はレギュラー番組や、主演ドラマ、映画を持つメンバーが在籍するグループが多くいるからだ。その選抜メンバーに入らなかったグループが第二弾組というイメージを持った。これはあくまでも私の印象であり、ただ単純に二つに分けただけ、という可能性もある。しかし、その可能性があるのと同じように、何かしらの作為的なものがある可能性も十分にある。

 第二弾組のトップバッターであり、ジャニーズのメインを務めたV6は特別枠であるが、NEWSを含めた他のグループは選抜に落ちた二軍なのかもしれないと感じた。断っておくと、私は第二弾のグループがとても好きだ。しかし、客観的に見るとそう思えるのも事実だ。

 

 ジャニーズ二軍のパフォーマンスを見ることが出来る第二弾。第一弾とは異なり、観客をいれて、ライブ形式で行われるこの第二弾であるが、個人的には、第一弾と比較しても見劣りしないほど良かったように感じた。FNS歌謡祭の特徴であるアーティスト同士のコラボを中心とした第一弾もとても見ごたえがあったが、第二弾のライブ形式は単純に迫力があった。臨場感もあり、ファンと一体になって盛り上がる様子は、画面越しにも伝わり、出演者の表情も生き生きとしているように思えた。FNS歌謡祭特有の目の前にアーティストがいるステージよりも、やはり「ファン」を目の前にした時のアーティストのパフォーマンスは圧倒的な引力がある。

 ジャニーズのパフォーマンスといえば、まずはV6メドレー。新旧のグループが入り乱れ、先輩であるV6とわちゃわちゃとはしゃぎながら、歌う様子はとにかく可愛らしい。V6のグループ性なのか、後輩にガンガンと絡みに行き、勝利くんを抱えたり、岡田さんが後輩のお尻を狙ったり、三宅さんが慶ちゃんと肩を組んだりと、楽しそうな雰囲気が伝わり、ジャニーズにしか出来ないメドレーになっていた。

 タッキー&翼の完成されたパフォーマンスや、セクシーゾーンのキラキラしたアイドル全開のパフォーマンス、ABC-Zの誰にも真似できないアクロバティックなパフォーマンス、ジャニーズWESTの楽しさが伝わるパフォーマンス、KAT-TUNのダイナミックで美しいパフォーマンス。どれをとってもとても二軍であるとは言い難い。要は、最高のアイドル達しかいないのだ。

 NEWSの境遇も境遇なので、どうしてもこの二軍グループに私は感情移入してしまう。大人達に翻弄されて、メンバーの数が変わるグループや、デビューしたはいいが宣伝もあまりしてもらえないグループ、メンバーが欠け続けてもなおグループを守ろうとするグループ。第一弾組が平坦なアイドル道を歩んできたとは言わないが、NEWSを含めたこの二軍グループは過去も、未来も、平坦であった時期がほとんどない。その二軍グループがファン達の前で最高のパフォーマンスをしている。大人達に期待をされていないアイドルが誰よりもアイドルを全うしている。第一弾を見て、さらにこの第二弾を見て、そう感じてしまった。この二軍グループはもっともっと高みに行くべきだとそう感じたのだ。

 

 そして、NEWSは今回、来年1/20に発売する新曲「ヒカリノシズク」を歌った。ジャニーズ初の小説家であり、ベストセラー作家となった加藤シゲアキの小説を原作とした深夜ドラマ「傘を持たない蟻たちは」の主題歌となる曲だ。それをこの第二弾FNS歌謡祭のジャニーズグループではトリとして披露したのだ。もうこれだけで、NEWSに関して涙腺が弱体化している私は泣けてしまう。

 ベストアーティストと同じく、他のグループがシングル曲を歌う中、NEWSは来年発売の本邦初公開の曲だ。世間はおろか、ファンですら聴いたことのない曲を音楽祭で披露したのだ。相変わらず、特異な存在すぎる。でも、それがNEWSというグループなのだ。

「ヒカリノシズク」披露はまだ先になるだろうと思っていたので、四銃士かと予想していたが、「ヒカリノシズク」披露をFNS歌謡祭直前のジャニーズウェブでの日記、NEWS RINGのシゲの更新で知ることになった。直前に急いで伝えるように更新されたNEWS RING。いち早くファンに対して本人の口から伝えようとするところが、NEWSらしい。そして、それがNEWSの魅力だ。

 この日記の中でNEWSは新曲やっちゃいます。私のドラマの主題歌のヒカリノシズク」と言うシゲを見て、こんな当たり前の言葉がNEWSのメンバーから、シゲから、聞けたことに、とてつもない喜びを感じた。自分が出演したドラマの主題歌を宣伝するというごくありふれたジャニーズの一場面であるが、NEWSにはあり得ないことだったのだ。それを一番初めにシゲが達成した。それだけでも、とてもすごいことであるのに、そのドラマの原作を担当しているという快挙を成し遂げている。加藤シゲアキとして原作を担当し、NEWSとしてドラマ主題歌を担当している。こんな快挙を成し遂げられるのは後にも先にもNEWSだけであり、加藤シゲアキだけだ。それをこの二軍として選ばれた場で披露したのだ。やはりNEWSは特異な存在すぎる。そして、それをとても誇らしいと思った。

 誰にも真似できない功績を、この期待されていない場で披露するNEWSの美しさこそ、誰にも真似できないアイドル像である。そんなNEWSらしさが詰まったステージであった。

 

 「ヒカリノシズク」についてはまた個別に語りたいと思っているが、完結に言うと「様々な過去や経験を経て、やっと歌うことを許されたNEWSの王道アイドルソング」だと感じた。王道アイドルを進むべき人材が揃っているにも関わらず、それが許されなかったNEWSが、他グループとの差別化を図るために駆け抜けた2015年の締めくくりが、この王道アイドルソングの「ヒカリノシズク」だ。新しい一面を見せてくれたNEWSが元の位置に戻ってきたような気がした。様々な色を取り込み、どんな色でも自分たちのカラーにしてしまうNEWSの辿り着いた新たな色が、この透明感溢れるほど美しい「ヒカリノシズク」という曲だった。

 上を見上げるシゲのカットから始まり、シゲのソロパートから始めるこの曲。その姿は言葉に出来ないほど美しかった。「俺はNEWSに必要ない」「間引くなら、俺だろうな」と自信を持つことが出来なかったシゲが、一カ月のうち仕事がほとんどなく、映画ばかり見ていた、と言っていたシゲが、「仕事をください」と言って、「何が出来るの?」と言われて、瞬時に言葉が出てこなかったシゲが、「NEWSのために、何かがしたい」と未知の領域に飛び込んだシゲが、他のメンバーには出来なかったことを成し遂げた瞬間が、この二軍ばかりのFNS歌謡祭だった。それを手放しで喜んだのは、NEWS担は勿論、メンバーも同じ気持ちだったのではないかと思う。

 そして、焦らしに焦らされたNEWSの出演は、ジャニーズでは最後であった。第二弾FNS歌謡祭のジャニーズ部門ではトリを飾り、そこで未発表の新曲を歌わせて貰えた。これは大きな一歩だと思う。NEWSを含め第二弾FNS歌謡祭に出演したグループの上にはまだまだ多くの人気グループがいる。その中のどのグループが数年後人気になっているかは関係者もファンも本人達にもわかるものではない。

 NEWSはこの二軍の中で、やっと一軍の背中が見えるところまで上がってきているのではないかと思えた。クリスマスにある某音楽番組のように、明らかな不条理に納得できないことも多々あるが、それはNEWSの実力や人気が、その不条理を跳ねのけるところまで達していないから仕方がないことだ。しかし、その不条理をひとつずつ取り除き、この「ヒカリノシズク」を歌うところまで辿り着いたのはNEWSの実力と努力以外のなにものでもない。あと必要な「人気」はファンが頑張るしかない。NEWSの努力が実を結ぶように応援していきたいと改めて思った。

 今はまだ二軍にいる今回の第二弾のグループは発展途上であったり、安定期であったり、いろいろな状態であるとは思うが、そのグループのどれもが二軍なんて考えられないパフォーマンスだった。来年もFNS歌謡祭が二部構成で放送されるとしたら、メンバーは変わってくるかもしれない。アイドルである限り、比較や優劣からは逃げられないが、アイドルの本質は、誰かの中で一番のアイドルであれば、それが一番のアイドルである、ということであると思う。今はまだ期待もされていない二軍の中でも、全アイドルの中でも、やはり私にとっての一番のアイドルはNEWSであると実感できた素晴らしい番組だった。

「ヒカリノシズク」を歌うNEWSより美しいものなんてない。