ジャニーズWESTがきっかけでSUPER BEAVERのライブに行き号泣してファンになった

人生初、SUPER BEAVERのライブに行ってきた。

そこで途轍もなく心を揺さぶられて、何度も泣いてしまった。

SUPER BEAVERの音楽と歌と言葉に、どうしようもないほど、心を掴まれてしまい、この感動と興奮を吐きださずにはいられなくなったので、文字に残しておこうと、ブログを書くことを決めた。私がSUPER BEAVERのファンになったきっかけと、ライブの感想を書いていきたい。

 

SUPER BEAVERのファンになったきっかけは、ギターの柳沢亮太さんが楽曲提供したジャニーズWESTの「春じゃなくても」という曲だった。私はバンドのライブもたまに行くような、ジャニーズWESTのファンだ。ジャニーズWESTは近年サンボマスターあいみょんから楽曲提供を受け、ロック曲を多く歌っている。その中でも特に多く楽曲提供をしてくれているのがSUPER BEAVERの柳沢さんだった。「春じゃなくても」「僕らの理由」「つばさ」と三曲も短期間で楽曲を提供してくれている。この楽曲はジャニーズWESTのファンの中でも人気の楽曲だ。「僕らの理由」はジャニーズWESTのライブだけではなく、今年出演した音楽フェスでも必ず歌った定番の楽曲のひとつだ。

私は最初に楽曲提供してもらった「春じゃなくても」を聞いて、とても心を掴まれた。0カウントから始まる「朝じゃなくても決意をして 春じゃなくてもまた会いましょう」という歌詞の始まりの朝を思わせるような高揚感と美しさ、「知らず知らず僕らは学んできたのさ 建前とか空気の読み方だとか それはそれで必要 わかっているけど なんかもっと単純に笑ってたいよな」という歌詞の「ジャニーズWESTらしさ」に驚き、とても惹かれた。

 

「僕らの理由」はライブで聴いて何度も泣いた楽曲だ。これも0カウントから始まる「あなたという人の意味は今日も僕が感じているから」という歌詞の優しさと強さに、何度も聞いても心が震える。0カウントから始まると高揚感が倍増するのでずるい。柳沢さんの歌詞の「あなた」の強さが出ていて、それをジャニーズWESTが必死で歌っている姿の説得力と美しさは凄まじかった。この曲がSUPER BEAVERの楽曲ではなく、ジャニーズWESTの楽曲であるとはっきり分かる点のひとつが、落ちサビ前の「正解のない人生に盛大な拍手がなった」から7人それぞれのソロパートがあり落ちサビにいく構成が、ジャニーズWESTの7人分のフレーズを作ってくれたように思えて、柳沢さんは自己表現をするアーティストとして一流なだけではなく、楽曲提供をするプロとしても一流なのだと感じて感動した。のちに柳沢さんを生で見て、想像以上にヤンチャで可愛くてかっこいい方で、この人から数々の最高の楽曲が…!と驚いた。あんなに可愛くてかっこいい金髪の元気なギタリストが、こんなに優しくて繊細で力強く楽曲を凄まじいスピードで作っているって、最高のギャップすぎると思ってしまった。

「一回くらい挫折したってさ 一生が失敗なわけないだろう」というパートを歌う重岡大毅くんの熱量はいつも凄まじく、それを目の当たりにするたびに泣きそうになってしまう。「あなたの涙はあなたゆえの涙で 僕はあなたの魅力の一つだと思うよ」という神山智洋くんの歌声の伸びと美しさにはいつも心が震える。柳沢さんのストレートで力強い「あなた」への歌をジャニーズWESTが歌うと、ジャニーズWESTの歌のパワーが倍になるようだった。

この曲の曲間で、ライブでは桐山照史くんはSUPER BEAVERのリスペクトなのか「あなたに歌ってるから」といつも言うのもとても胸に刺さった。(のちに生で渋谷さんの「あなた」を聴いてぼろぼろに泣いた…)

この柳沢さんのツイートの通り、ジャニーズWESTと柳沢さんが出会ったおかげで、SUPER BEAVERのファンになることができて、ライブにまで行けたので、人生って楽しい。

これは、MステでジャニーズWESTが「僕らの理由」を歌った時に「ありがとう!SUPER BEAVER」と重岡大毅くんが叫んだことに対して、柳沢さんが反応してくれて、とてもぐっときた。


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「つばさ」はジャニーズWEST側から、「また是非楽曲提供を!」とお願いして提供してもらった曲だ。「生きがいは一人一つじゃなくていい 大切は一人一つじゃなくていい いくつでも何度でも好きなだけ 教えてくれたのはあなただった」という歌詞は柳沢さんの歌詞の肯定する優しさと、ジャニーズWESTの肯定する優しさがマッチし、優しく寄り添ってくれるように思えた。ジャニーズWESTはこの曲ツアーの最終日にだけ歌ったが、それがとても感動的な光景だった。私は「つばさ」が大好きだったので、そこでも感動して泣いてしまった。

 


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後々気づいたが、SUPER BEAVERの楽曲は0カウントから始まる曲が多い。例えば、「東京流星群」「人として」「your song」「未来の話をしよう」「アイラブユー」「美しい日」「東京」だ。他にもあるかもしれないが、これらは私が特に好きな楽曲でもあるし、人気な楽曲の印象がある。他のアーティストでもそうだが、0カウントから始まる曲は高揚感が高く、ライブで盛り上がる曲だったり、人気な楽曲が多いイメージだ。ジャニーズWESTへの楽曲提供曲の3曲とも0カウントから始まる曲なので、柳沢さんの愛情というか、柳沢さんらしさなのか、うまく言葉に出来ないが、SUPER BEAVERの楽曲と同様に、とても大切に楽曲を作ってくれたことが感じられて、勝手に嬉しくなってしまう。

 

柳沢さんの楽曲に惚れ込み、SUPER BEAVERのことを調べると、自分が以前SUPER BEAVERの楽曲を好きだったことを思い出した。それが「らしさ」だった。アニメ「ばらかもん」の主題歌で、私はこの楽曲が使われていたオープニングが大好きで、見ると悲しくないのに何故か泣きそうな気持ちになっていた。

ジャニーズWESTのおかげでSUPER BEAVERと再会し、そこからSUPER BEAVERの楽曲を聴いて、MVを見て、どっぷりとSUPER BEAVERの音楽にハマった。

まず驚いたのがボーカル渋谷龍太さんのビジュアルと歌声のギャップだ。最初はこんなバンドらしいパワフルな歌を歌うボーカルが、ロングヘアーでお化粧をしている中性的な人…!と脳がバグった感覚だった。ボーカル一人を見るとビジュアル系バンドやハードロックバンドと間違えられそうな風貌で、ギターとベースは派手だがバンドマンらしい風貌で、ドラマーはめちゃくちゃいかつそう…(のちに藤原広明さんのチャーミングさにやられまくる。ライブでの投げチューが可愛すぎた)。

ストレートな歌詞のバンドらしいサウンドの楽曲なのに、それを作る四人の風貌はバンドマン然とはしていないのがとても興味深く、素敵だと思った。SUPER BEAVERの歌詞は型にはまれないことを常に優しく肯定してくれるが、それを奏でる四人もまた型にハマらない人たちなのだと思った。

 

特に好きな楽曲の話をしたい。

「アイラヴユー」の「アイラヴユーが歌いたい 愛してる 愛してる 愛してる」「ぎこちなくてもいいさ とにかく届けばいい」というストレートな歌詞が心に響いた。こんなに「愛してる」を連呼するのに、この楽曲が恋愛ソングではなく、SUPER BEAVERからファンへのラブソングに思えてしまい、なんてファンを愛している人たちなんだろうと思った。恋人でも家族でも特定するわけでもなく、不特定多数の大事な人に向けたラブソングのように思えて、SUPER BEAVERの真っすぐな愛情と、その愛の深さが詰まっているような気がして大好きな楽曲だ。


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「東京」の「愛されていてほしい人がいる なんて贅沢な人生だ」という歌詞が「あなた」の幸せを本気で願うSUPER BEAVERの真骨頂のように思えて、心が震えた。「愛してる」より広くて大きな愛の「愛されていてほしい」と歌うSUPER BEAVERの愛の深さはどれほどなんだろうと思った。柳沢さんの歌詞は難しい言葉を使うわけでも、捻った表現を使うだけでもないのに、柳沢さんにしか書けない大きな愛をストレートに届ける歌詞で、聴く人間を優しく肯定してくれる歌詞で本当に凄い。

他にも好きな楽曲は沢山あるが、長くなるので割愛したい。


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THE FIRST TAKEは勿論、全部物凄く好きだ。渋谷さんの歌声は力強く、明瞭で、歌詞がはっきりと聞き取れる。そして、人に届けようとする意志が伝わってきて、聴くと泣きそうになってしまう。「人として」の弦楽器×渋谷さんの歌は最高すぎるし、緑黄色社会の長屋晴子さんとのコラボの「東京」は圧巻の一言に尽きる。耳が幸せとはこのことだ。歌がうますぎる。


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音楽を沢山聴き、配信ライブを見た。初めて配信ライブを見たとき、SUPER BEAVERの音楽と歌と言葉に胸を鷲掴みにされて、号泣してしまった。仕事帰りに、スマートフォンで配信ライブを見て、渋谷さんの言葉に涙が止まらなくなり、外でひとりで泣いてしまった。そのあと、絶対にライブに行こう!と思い、チケットを発売していた横浜アリーナの初日のチケットを購入した。でも、SUPER BEAVERを好きになったからには、ライブハウスで見てみたい!という思いが強く、その頃にFC限定ライブハウスツアーが発表された。FCに入れば、ライブハウスでSUPER BEAVERのライブを見られるかもしれない。でも、まだライブにも行ったことがない人間がFC限定ツアーに行くのは図々しくないか?と葛藤したが、この機を逃すとアリーナライブをするバンドのライブハウスのチケットなんて取れないかもしれない、と思い、FCに加入した。そして見事チケットをゲットした。まだ先だが、ライブハウスでSUPER BEAVERのライブを見るのが楽しみだ。

 

 

長くなってしまったが、2022年10月19日の横浜アリーナにて、念願の初SUPER BEAVERのライブを見ることができた。生で聴くSUPER BEAVERの音楽と歌と言葉の力は凄かった。横浜アリーナ中の隅々まで響き渡る渋谷さんの力強いのに切実な歌声は心臓が痛くなるほどだった。楽しくて仕方ない!というのが全身から出ているSUPER BEAVERの音楽が楽しくわけがなかった。柳沢さんとベースの上杉研太さんのコーラスがエモーショナルでとても素敵だった。四人で全身全霊でSUPER BEAVERの音楽を届けてくれているが伝わった。ライブハウスともホールとも違うアリーナという広い会場にもかかわらず、隅から隅まで腕を上げて、手拍子をして、全員がSUPER BEAVERの音楽に参加をしているが見えた。それを見て、ライブハウスでのSUPER BEAVERのライブを見たことがないのに、ライブハウスでSUPER BEAVERを見ていた人たちが同じ温度でアリーナのライブを楽しんでいるのが伝わった。その光景があまりにも美しくて、それだけでも泣いてしまった。

 

横浜アリーナ初日のライブが終わって、ボロボロに泣いて、心がSUPER BEAVERでいっぱいになってしまい、帰りの電車で翌日のチケットを購入してしまった。結果二日間ライブを見たのだ。あんな凄いライブを見せられて、翌日のチケット(指定席は完売。立ち見チケットのみ販売していた)があるのなら、買わないという選択肢がなかった。初日と二日目の記憶を交えつつ、感想を書きたい。

セットリストは秘密にしてほしいとのことで、楽曲について詳しく書かないでおこうと思うが、少しだけ素晴らしい光景を見たので、その話をしたい。

シンプルなセットと長い花道がアリーナのセンターに続き、そこに細いステージがあった。渋谷さんが長い髪を靡かせながら、ヒールで花道を歌いながら歩いていく姿は私が知っているバンドマンの姿とかけ離れていて、見惚れてしまった。花道での所作の一つ一つも洗練されていて、広い会場が似合いすぎる。歌で耳を虜にして一人一人の心を揺さぶり、一挙手一投足で目を惹きつけ、会場中を魅了する渋谷さんは、本当にステージの上が相応しい生き物だと思った。その渋谷さんがセンターステージで歌を歌う。会場のど真ん中の、沢山の人の海の中に立って、自由に動きながら全身全霊で歌う渋谷さんは本当に歌を歌うために生まれてきた生き物のようで、途轍もなく美しかった。

序盤で「最高の一日をあなたと作りにきました、SUPER BEAVERです」と言われると、そのかっこよさに震えてしまった。生で聞くのを楽しみにしていた渋谷さんの言葉が本当に凄かった。「この場所で四人と、あなたとで音楽を作りたい。厳密に言えば、一人と一人と一人と一人と一人の一対一の状況で、無理に作ろうとする一体感ではなくて、一緒になっちゃったという状況が見たくて、ここにいます。ひとつになろうぜなんて口が裂けても言いません。結果的にひとつになってしまうんだとしたら、最高なことだと思ってます。それこそがあなたとやりたい音楽です。今日は最後まで一緒に音楽をしましょう」という渋谷さんの言葉で泣いてしまった。この広い会場で、「みんな」に語り掛けるのではなく、「あなた」に語り掛ける渋谷さんの言葉の引力は凄まじく、本当に私に話してくれているような気持ちになった。

 

途中のMCで渋谷さんが「もっと土足で踏み込んでいいですか!」と言っていたが、SUPER BEAVERの音楽はそういう音楽だと思った。聴く側がどれだけネガティブで落ち込んで絶望していたとしても、SUPER BEAVERの音楽は痛くなるほどの力強さで心を抱き締めてくれる。この音楽とこの言葉を浴びて、心を揺さぶられない人なんていないのではないだろうかと本気で思った。どんなにひねくれていても、悲観的でも、SUPER BEAVERの音楽と言葉を浴びて入れば、SUPER BEAVERが届けてくれる「あなた」になりたいと思えるような音楽だと思えた。この音楽に、このライブに、救われた人はきっと沢山いるだろうなと心の底から思った。

「まじで楽しんで欲しいと思ってる。それで、まじで楽しませて欲しいと思ってる。あなたの楽しいは俺たちが守るから、俺たちの楽しいはあなたが守ってください」という渋谷さんの言葉を聞いて、SUPER BEAVERの音楽がこんなにも力強く優しいのは、SUPER BEAVERは出来るだけ、ステージの上の四人と、ステージの下の観客ではなく、同じ高さに立って面と向かってる対等な関係でいたいと思ってくれているからだと感じた。SUPER BEAVERが信頼してくれているから、楽しませてもくれるから、聴いている人達は全力で腕を上げて、手拍子をして応えようとするのかもしれないと思った。聴いている人間側としては、楽しくて堪らない!と体が動くし、それをSUPER BEAVERが喜んでくれるから、本当に平等で優しい空間なのだ。

渋谷さんの言う「無理に作ろうとした一体感」ではなく、「結果的にひとつになった」空間の幸福度は凄まじかった。横浜アリーナという広い会場の隅から隅まで、SUPER BEAVERの音楽に参加していた。いろいろなライブに行くが、それが難しいことはよく分かる。でも、SUPER BEAVERは広い横浜アリーナ中の人の心を掴み、全員が参加せずにはいられない空間をつくることができるのだ。それはSUPER BEAVERの音楽が自己表現ではなく、常に誰か「あなた」のために作られているからかもしれないと思った。それこそがSUPER BEAVERの自己表現なのかもしれないが、ライブで歌われた楽曲の全てが「あなた」に伝えるための曲だった。誰かの恋の歌なわけでもなく、個人的な人生に絶望した嘆きの歌でもなく、SUPER BEAVERの、聴く人ひとりひとりの歌になりえる歌で、だからこそ、SUPER BEAVERの音楽にとって全員が当事者になるから凄い。他人事として客観視などできないのだ。他人のふりをしていたら、腕を掴まれて、巻き込まれて、いつの間にか当事者になって参加しているような音楽だと思った。こんな最高の音楽を浴びて、好きにならない人間なんてきっといない。私はめちゃくちゃに心を奪われてしまった。

 

横浜アリーナ公演二日間、ライブを見に行って、帰りながら、今申し込めるツアー全て申し込んだ。当たりますように。今もずっとSUPER BEAVERの音楽を聴いている。私はSUPER BEAVERの音楽を生で浴びて、悲しくないのに涙が出て、絶望してないのに救われてしまった。こんなに素晴らしい音楽に出会えたことに心から感謝した。きっと私は一生SUPER BEAVERの音楽を傍において生きていくと思うし、きっとまた救われる時があると思う。SUPER BEAVERに出会わせてくれたジャニーズWESTに感謝をしたいし、ジャニーズWESTに素晴らしい楽曲を提供してくれた柳沢さんに感謝をしたいし、日本の音楽界に感謝をしたい気持ちになった。アイドルも邦ロックもJ-POPって最高。いつか音楽フェスで、SUPER BEAVERジャニーズWESTが同じステージに立つことを夢見て、それまでどちらの音楽も聴きながら、いずれ来るであろうその日を楽しみに待ちたいと思う。


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