今市隆二・登坂広臣のドーム公演が最高だった話

LDH PERFECT YEAR 2020 SPECIAL SHOWCASE RYUJI IMAICHI / HIROOMI TOSAKAのツアー初日と二日目に行ってきた。レポというほどのレポではなく、行ってきた感想を無性に綴りたくなった。割と思うがままに書いてるので、そんなことない!!!!と思う人がいたら申し訳ない。あくまで個人の感想です(重要)

 

LDHにハマって数年、三代目のライブはいつも行っているし、ソロツアーにも行った。二人の音楽が大好きで、ソロツアーも本当に素晴らしいもので、もっともっとスターになって欲しいと思っていた。そして、LDHパーフェクトイヤーで決定した二人だけでのドームツアー。LDHでもソロドームツアーはEXILEのアツシさんだけが達成した偉業だ。恐らくソロではドームを埋められないことは本人もファンもなんとなく分かっているだろう。それをツインボーカルスペシャルショーケースとしてドームツアーをさせるって、ヒロさんやLDHはエンターテインメントをつくるのが上手すぎる。

 

パーフェクトイヤーと題して、EXILEとショーケースを交互や前後にやることで、観客が来やすいようにスケジュールが組まれ、セットも同じものを使うことによって経費を削減していることがわかる。二人がどの程度ドームを埋められるのか分からないリスクをギリギリまで軽減させているからすごい。

セットが三代目や、ソロツアーに比べるとかっこよくない(個人の感想)ことと、照明とステージに柱を使いすぎている上に、アリーナのスピーカーの柱が多くて、ドームで見るにはものすごく見ずらいセットになっていること以外は、本当に素晴らしい。お金のある国民的音楽事務所なら、ライブの見やすさにはもう少し気遣って欲しいと思うのは我儘だろうか・・・(小声)。うそです、素敵なライブをありがとう!!!!!!!

 

話を戻して、登坂さんと今市さんの音楽は大好きだし、ソロツアーにも行ったが、前回は初日絶対に行きたいという気持ちはなく、一回見れたら十分というライトな気持ちで楽しんだ。実際、ソロツアーは登坂さん今市さんがそれぞれ泣く場面があったりと、エモーショナルな良いツアーになったことは記憶に新しい。そんな最高のツアーの次が、二人だけのスペシャルショーケース・・・?????何も理解できないまま、期待値だけが跳ねあがり、絶対に初日に行こう!!!!!という強い決意の元、初日のチケットを取った。

 

ここからライブのネタバレをしていくので、まだ見てない、見たくない、という方は、見ないでいただければ・・・!もし観に行く方は絶対にネタバレなしで見た方がいい。本当に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二人のツアーの直前にとある報道があり、それに対して私はなんの感情も持たなかったが、それで思い悩んでライブに行くことをやめたファンもいるという話も聞いた。私は、好きな人がそういった報道をされる経験が結構あったので、本当に一ミリも心を乱されることがない体質になったのだが、それでいろんな感情に悩むファンを見ることが一番悲しかった。

そういった報道の後で、ステージに立つアーティストの顔を見ることができるのも、生きている人間を応援する醍醐味でもあるので、どんなライブになるのだろうかと期待なのか不安なのか分からない感情のまま、初日を迎えた。

 

道中ずっと二人の音楽を聴いていた。登坂広臣Who are you?はこれぞリード曲というようなキャッチ―さがあり、耳に残って思わず口ずさんでしまう名曲だ。MVの意味深さや、登坂さんの美しさとイイ感じの中二っぼさ(褒めてる)がカッコよくて、LDHに苦手意識があるような層にも刺さるはずだ。私はめちゃくちゃ刺さった。ずっと聴いてるし、ずっと歌ってる。記憶を失ってる登坂さんが白クマのようで可愛い。

 


HIROOMI TOSAKA / Who Are You? (Music Video)

 

そして、登坂広臣ソングの中で一番の名曲なのではと勝手に思っているOne Way Love。これは最低限のピアノと登坂さんの歌だけで構成されているとてもシンプルなラブバラード。私はラブバラードというものがあまり好きではなく、心に刺さらないことが多いタイプの人間なのだが、この曲は本当に聞けば聞くほど切なくて、登坂さんの歌声の美しさに鳥肌が立つ。

登坂広臣に「言葉では歌では伝えられない このメロディを君にどう伝えよう」と歌わせた音楽制作陣は天才すぎでは????????

登坂さんの歌は神様に愛された喉から溢れ出る自由な歌で、聴いていて本当に気持ちが良い。どこまでも伸びていく高音と、胸を締め付けるような絞り出す歌詞は聴く人全てを魅了する。登坂さんの歌を聴くと、あまりにも気持ち良さそうに歌うものだから、自分も歌えるような気持になって思わず口ずさんでしまう。

MVでピアノを弾くこともなく、ピアノに座っているスタイルなのも登坂さんっぽくていい。MV美しすぎて、紅白歌合戦で引退した安室ちゃんかな???と思ったら、三代目のボーカルだった。見たらどこが安室ちゃんかすぐ分かるから是非見て欲しい。

 


HIROOMI TOSAKA / One Way Love (Music Video)

 

 

今市隆二RILYはMV公開時、物凄く物議を醸した最高の曲。MVのワンシーンが先行公開されたときは、裸サスペンダー???????????とファンを興奮と混乱の渦に落としたが、実際MVが公開されると、服はちゃんと着てたわけで、私はちょっとがっかりもした。このがっかりも伏線になっているのが、天然今市隆二の恐ろしいところなのが、後にわかるからすごい。

 


RYUJI IMAICHI / RILY (Music Video)

 

しっとりR&Bを得意とする今市さんは、R&Bをより色っぽく、セクシーに煽情的に歌うことに物凄く長けている。RILYが序章に過ぎないことに我々は驚かされることになるのだが、その際たる作品がSweet Therapyだ。メロウでオシャレなサウンドが最高であることと、今市さんが尋常じゃない色気で歌っている名曲なのだが、上半身裸で肉体美を見せつけるMVがとにかく凄い。ドエロい。なんのエッチなサービス????と初見だと曲が入ってこないくらいエロい。(何故かはてなブログでサムネが表示されない。エロすぎるのか???)

 

youtu.be


ここまで直球のエロさを出しているのに、下品にならないのは、今市さんの生まれ持った品があるからだと思う。浅黒い肌、金髪オールバック、ヒゲ、といういう輩感丸出しの風貌にも関わらず、今市さんにはいつだって品がある。それは三代目でもずば抜けている気がする。今市さんがすると、輩ではなく、海外アーティストを見ているような感覚になるので、そこも今市さんが目標とするものを表現しているのかもしれない。

 

30代になり、体型維持も簡単ではないので、作品になるほどの完璧な肉体美を披露できる日本のアーティストは早々いない。これだけの歌が歌えて、これだけの顔面の美しさと、肉体の美しさを保ち続けているボーカリストは本当に今市さんくらいなのでは???と思ってしまうほど、すごいことだと思う。肉体の美しさを保つことは一朝一夕では出来ないし、我慢と努力なしには達成できない。今市さんの努力とプロ意識の高さは、歌と肉体が物語っているので、それを否定できるほどの出来事なんてなかなかない。なかなかないんだぞ!!!!

 

 

そんな曲たちを聴きながら、ライブを迎えた。二人で歌うことはないだろうな・・・と思いつつも、二人で歌う場面があれば嬉しいな・・・と思っていたりもした。実際は、インタヴューで今市さんは、二人で歌ってしまうと、三代目のライブになってしまうので、歌う予定はない、と言っている。本当にその通りだと思う。でも、オタクとしては、三代目の七分の二ではなく、二人きりで歌う姿が見たいのだが、それはまぁオタクだけの夢にするしかない・・・。二人きりのショーケースというだけでも、最高なのだから、十分である。

 

二人それぞれライブをするというから、どちらが先にやるのか????というのは、話題に上がっていた。私も周りも、隆二からでは???というのが圧倒的で、理由は様々だが、LDHファン以外の人には分からないだろうが、なんとなくそういう雰囲気があるのだ。登坂さんが二番手ということは全くないが、なんとなーく、今市さんが先に、もしくは二人同時に、という感覚があった。実際には、この歌う順番もあまりにも最高のエンターテインメントへの布石になるのだ。LDHすごい。今市隆二登坂広臣すごい。ツインボーカルすごい。

 

いざ会場に入ると、驚愕したのが、座席が潰され、暗幕が掛かっていた。アリーナの座席も三代目では見たことがないほど、縮小されていた。今回から導入された無線コントロールLEDライトが暗幕のかかった座席に洗濯ばさみで括りつけられているのを見たときは、胸が痛くなった。

ツアー初日とはいえ、福岡の木曜日の公演では、気軽に行けないこともあったのか、満員とは程遠い客数だった。どこかで、ソロでもドーム公演はできるのでは?と思っていたが、首都圏ならまだしも、地方公演のドームはなかなか厳しく、現実をつきつけられた気がした。三代目では満員になるドーム公演も、二人では埋められないのが現状なのだと知った。昨年のアリーナツアーは満員でチケットも激戦だったので、ドームツアーとは高い壁であり、それを成し遂げたEXILEのアツシさんというのは本当にすごいアーティストなのだと改めて実感した。でも私は二人の音楽が好きなんだよ・・・

 

どういう風に始まるのか?どっちからライブをやるのか?と何も分からないツアー初日、ファンも変な緊張感があったように感じる。騒めく会場が暗転し、ライブが始まる。画面に現れるのは、「LDH PERFECT YEAR 2020 SPECIAL SHOWCASE RYUJI IMAICHI」。「ZONE OF GOLD」のイントロと共に、真っ赤の衣装に身を包んで現れる今市さん。少しだけ緊張しているようにも見えたが、美しい歌声で会場中を沸かせる。二人のショーケースの始まりは今市さんからだった。今市さんの歌はとても安定していて、本当に美しかった。MCや煽る場面をあったが、なんとなく落ち着いているように見えた。

 


RYUJI IMAICHI / ZONE OF GOLD (Music Video)

 

ライブも中盤に差し掛かり、出てきた今市さんの衣装は、シースルーの黒のキラキラしたシャツを素肌に羽織り、マイケルジャクソンのようなパンツ、白靴下、黒いローファー。

なに!??????????????????

5度見した。

どんなコンセプト!????????????なんのお店!????????と思わざるを得ないほど混乱した。そして曲中にそのシースルーの羽織りを脱ぐ。

上半身裸に、サスペンダーしている今市隆二降臨。

なに!??????????????????

10度見した。

乳首にサスペンダー当たるの????当たらないの?????とまたもや混乱した思考になってしまう。ステージ上のベッドで、上半身裸サスペンダーで女性ダンサーと絡む今市さん。これには驚かない。LDHあるあるなので、いいよね!!!!と思いながら見ることができる。むしろ三代目だとエッチな絡みはファンが悲鳴を出し過ぎて、卒倒する恐れがあるので、抑え目なのもあり、ソロだからこそ過激なこと出来るんだろうと思う。それが、上半身裸にサスペンダー・・・・・・。

裸サスペンダーを咀嚼できないまま、今度はその姿のまま、アタッシュケースを持つ今市さん。何の御出勤・・・・・・????????と混乱は続いていき、アタッシュケースの中から出てきたのは、RILYの赤いハット。ここで、RILYの最初のティザーで話題になった、裸サスペンダー疑惑が現実のものになるわけだ。すごくない???????

 

おそらく今市さんのイメージは黒く美しい肌にサスペンダーをしている黒人アーティストのイメージがあったのではないだろうか。ちょっと今市さんの顔が可愛すぎるからざわついてしまったが、今市さんの理想とする形を体現しているのだろうと思えた。今市隆二にしか出来ない魅せ方を突き詰めているのがカッコイイ。ここまで肉体で魅せることができるアーティストも少ないはずだ。今市さんの才能と努力と心意気があったからこそ成せるものだろう。とにかくエロくて美しくて脳が溶けた。

 

ライブは滞りなく進み、突然のアロハシャツ風衣装+ベレー帽+バイクでの登場で再度頭が混乱したし、その直後のいつものドラム披露ターンも脈略がなかったが、ジャニーズでも急に特技披露コーナーあるよね、と思ったりした。

 

今市さんは見事に美しく歌を歌いあげ、会場を盛り上げた。ライブが終わり、その時点で、持ち時間であろう一時間半を越えていたので、アンコールはなくて、すぐに登坂さんのライブが始まるかな・・・???という空気だったが、金色の衣装で「Chach my Light」を歌うアンコールが始まり、今市さんも「アンコールありがとう」と言ってくれたが、アンコールがあると思わなかったので、アンコールの声はなかったから、なんとも言えない切ない気持ちになってしまった。

 

話が逸れるが、私はアンコールで声を上げるというのは、ファンの愛情の大きさだと思っている。私が行ったことのあるドームのライブで、客席が一体となってアンコールをするライブもあれば、ほとんどアンコールがないライブも勿論ある。LDHのライブでは、将吉さんとエリーちゃんのライブのアンコールは愛情に溢れていて、とても印象的だった。

登坂さんのソロツアーもそうであったように、ソロコンだとそのアーティストのファンだけが集まるから、一体感が増す傾向にあるのだろうと思うが、それにしても三代目や今回でもアンコールの声がほとんどあがらない瞬間を何度も見ているのでその度に、少し悲しい気持ちになる。

ファンはこうあるべきだというのはないが、ファンはアーティストの鏡であると思っている。LDHアーティストから、ステージの上から沢山愛情を貰っているので、その分歓声で愛情を返せたらいいのにといつも思ってしまうが、それは私個人の考えなので、そういう世界なのだろうとひっそりと考えたりする。

 

話を戻して、金色の衣装を身に纏い、ダンサーを引き連れて踊る今市さんは本当に神々しかった。スターになるべくしてなった人間なのだと思った。「ALL LOVE」を、目をキラキラとさせながら歌う今市さんは、泣きそうにも見えたが、ただただ美しかった。溢れる感情を乗せて懸命に歌う今市さんを見ているだけで、伝わるものがあり、涙が出そうになった。歌で心を伝えることが出来る人なのだと思った。

アーティストが伝えるべきは、言葉ではなく、音楽なのだと改めて感じた。アーティストに言葉を求めるなんて無粋でしかない。彼らはいつだって音楽でファンに沢山の愛情を届けてくれる。

 

 

最高の前半を終え、待っていると、次は癖のある世界観に定評のある登坂さんのターンだ。ワクワクしながら待っていると、前回のツアーを彷彿とさせる、玉座に座って登場する登坂さん。「Who are you?」を高らかに歌い上げ、今市さんが作り上げた世界から、一気に会場を自分の世界に染め上げるのがよく分かった。CDで聴いてもものすごく歌が上手いが、生で聴くと本当にびっくりするくらい歌が上手いと感動する。三代目の時よりもずっとダンスも多い中、あれだけ踊って、歌がぶれないのは本当に凄すぎる。

ピンクのファーを羽織って玉座にだらりと座っている登坂広臣強すぎない???

登坂さんは、もこもこした衣装が似合うし、自分の可愛さと格好良さをわかってやってるあざとさが本当に最高だと思う。今回もあざとさ増し増しだった。

 

登坂さんはシングル曲が多いので、その曲がくるたびに歓声があがるのが印象的だった。物凄くお金がかかっているだろうが、登坂さんのプロデュースするコンセプチュアルなMV企画は、まだソロアーティストとしては、ほぼ新米の登坂さんの音楽を世間に定着させることに成功していると思う。

三代目の音楽を好きな人にソロの音楽が完全に刺さるわけでもないし、三代目のファンだけに聴かせるためにソロ活動をしているわけではないだろうから、外に向けて、自分の名刺代わりの奇抜で派手でカッコいいコンセプトのMVを作るというのは、きっと広く届いているはずだ。

特に大ヒット曲ともいえる「BLUE SAPPHIRE」はイントロだけでも盛り上がる最高の名刺ソングだ。この曲も登坂さんの作るファンタジーな世界観とタイアップ映画の名探偵コナン怪盗キッドとの親和性が高く、LDHファン以外にも評価された楽曲であると思う。

 


HIROOMI TOSAKA / BLUE SAPPHIRE (Detective Conan: The Fist of Blue Sapphire Official Theme Song)

 

登坂さんを見ると、他人が出来ないことをしようとする上で、その形が明確で、それをできる環境が整っていることがどれだけ素晴らしいことなのかを実感する。新しいことに敏感で、ビジネスマンとして音楽をプロデュースする登坂さんがいる三代目は最強なはずだから、もっと登坂さんやメンバーが主導となって三代目の音楽を作れるといいのになと思う・・・(余談)

 

「わーわー言うとりますが」という漫才師のような可愛い一声からMCが始まり、バラードゾーンに入り、「One Way Love」が歌われる。鳥肌が立った。登坂広臣のある一つの完成形を見た気がした。一音目の優しい静かな声と、サビの高音なのに柔らかく、透き通るような歌は、誰の心をも震わせるものだと思った。力強い高音で切なく歌うことができるアーティストは大勢いるが、高音で柔らかく静かに切なく歌うことができるのが登坂さんの凄さだと思う。歌の引き算ができる人なのだと思った。声を張らなくても、囁くように優しく切なく、人を感動させることが出来る登坂さんは、ボーカリストとして一段階二段階上に進んでいるのかもしれない。

 

素晴らしいバラードで放心状態になる観客を、悪戯っぽく笑うようにファンが悲鳴をあげる「EGO」が来る。前回のツアーでは女性ダンサーを壁ドンしたりと、ファンが阿鼻叫喚(??)したこの曲を、登坂さんは天才的に可愛くアップデートさせていた。

男性ダンサーたちを引き連れ、女性ダンサーにアプローチするが、振られ続け、最終的に周りは全員カップルになるのに、登坂さんだけ一人売れ残るという、現実世界では考えられない演出だ。

振られる登坂さんがとにかく可愛い。

信じられないくらい可愛い。

えっっっかわっっっ!!!!!!と叫ぶほど可愛い。女性に振られ、カメラに向かってしょぼんとした顔を見せたり、むうっとした顔を見せるたびに、会場中のファンが狂う悲鳴が上がった。最終的に、全員カップル成立して、独りぼっちになった登坂さんが、カメラ抜かれ、悔しそうに、いーっと爪を噛む様子が映され、めでたくファンは全員死んだ。かわいすぎるぞ登坂広臣32)。

 

前回の女性ダンサーとの絡みを悲しく思う可愛いファンのために、登坂広臣が振られ続けるという現実とは真逆の仮想世界の登坂さんで可愛く魅せてくれた。改善する必要は全くなかった作品を、ファンのためにここまで、楽しく可愛くアップデートすることができるのは登坂さんだからこそだ。私は前回のカップルパターンも可愛くて好きだったが、確かに振られて寂しがり、悔しがる登坂さんの方が断然可愛い。気が狂うほど可愛い。凄い。

 

そこからライブで盛り上がる「HEY」で完全に会場を一体にした。LDHは煽りも敬語という文化があるが、登坂さんは最近それが減り、ゴリゴリに煽ってくることが多い。それがとにかく盛り上がるのだ。登坂さんの煽り方は、遠慮も照れもなく、ファンの愛情を信頼しているからこそのように思えた。「HEY」「Diamond Sunset」でC&Rとダンスで会場を一つにした登坂さんは本当にファンを愛してくれるスターだと思った。

 

大熱狂の中、ライブが終わり、アンコールで出てくる登坂さんは相変わらずオラついていてかっこいい。そしてラストの「HEAT of GOLD」で、最後の最後まで多幸感で満たしてくれた。欲を言えば、大好きな「END of LINE」を聴きたかったが、単独ツアーではないので、しんみりと終わらず楽しく終わらせてくれたのだろう。最後まで、全員でジャンプして、一体感と多幸感に包まれた最高の初日になった。

 

 

LDH PERFECT YEAR 2020 SPECIAL SHOWCASE RYUJI IMAICHI / HIROOMI TOSAKAは、端的に言うと最高だった。興奮冷めやらぬまま、翌日を迎えるわけだが、翌日にまた最高のエンターテインメントを見せられることになる。

 

初日と順番が逆だったのだ。そんなこと、と思うだろうが、全然違う。金曜という日取りもあったのか、客席は初日よりも埋まっていて、暗幕が掛かっている席も少なかった。それだけではなく、一発目に登坂さんが登場し、初日の緊張感など嘘のように、客席のテンションをブチ上げてくれた。「どっちが先に歌う?と話した」と今市さんが語っていたから、交互になるというのは二人が決めたのかもしれないし、他の人が決めたのかもしれないが、全く雰囲気異なっていて、順番を変えることすらエンターテインメントにしてしまう今市隆二登坂広臣凄いと感心しっぱなしだった。

 

初日よりもアットホームな空気感の中、ファンの声が聞こえない、というように登坂さんが耳に手を当てれば、歓声が上がり、とても幸せな空間だった。「このあとは隆二のライブがあるから、みんな力は半分でね」「このあとはお待ちかねの今市隆二!」と、次に控える今市さんを思う言葉も多く、穏やかな登坂さんの人柄が滲み出ているように思えてほっこりした。初日を見に来たアツシさんがVSだけど仲良しって感じ」という言葉の通り、互いにステージに居ない相方を思い合うような言葉が多く、初日の緊張感から解放されたのだろうなと思えた。マネージャーのブログには「初日のライブ前ではハイタッチをして、耳元で何かを伝えていたようでした」とあったので、二人で緊張と興奮を分け合えたのかもしれない。

 

前日のラストも退場時は、ゆるい投げキスの連打で会場を狂わせた登坂さんだったが、二日目は、ん~~っと長く溜めるキスをして、最後は顔の前でのピースサインで退場。かわいすぎるぞ登坂広臣32)。

 

昨日の今市さんは完璧に美しくトップバッターを務めたが、登坂さんは会場を一体にするトップバッターだった。順番を変えるだけでこんなにも別物になるなんてすごい。エンターテインメントってすごい。今市隆二登坂広臣ってすごい。ツインボーカルってエモい。

 

 

そんな登坂さんがあたためまくった会場に登場した今市さんは昨日よりもずっと楽しそうに伸び伸びと歌っているように思えた。登坂さんのように、声が聞こえないと耳に手を当てる場面もあり、自然とファンの歓声も大きくなる。初日よりもずっと柔らかくて幸せそうな今市さんを見ることが出来た気がした。ライブ中の今市さんはとにかく可愛らしくて、今市さんが笑うたびに「可愛い・・・可愛い・・・」と声が聞こえた。

 

そんな可愛い今市さんが「おみのライブを見てましたよ、そこの真正面で」と言い、ファンは驚愕し、「かっこよかったですね、おみ」と言って、笑っていたのを見て、可愛さが天元突破した。可愛いが過ぎる。今市さんはとてもストイックで繊細なイメージなので、自分のライブ前後は相方といえど他人のライブは見ないのでは・・・???と勝手に憶測していのが馬鹿らしくなる。今市さんの嬉しそうな顔を見れば、相方のパフォーマンスの凄さを誇りに思っていることが分かる。本当にライバルでも友達でもなく、天秤がきっちりと釣り合う相方なんだと感じた。エモいぞおみりゅう。

 

順番が変わっただけではあるが、それによって、二人がいかに平等であり、対等であるかを感じることができた気がした。二人の間に優劣はないだろうが、なんとなく今市さんがトップバッターだろうという私の思い込みを、二人は、交互にやるという簡単で画期的なアイデアで覆してくれたのだ。

こういうことは、今市さんと登坂さんの柔軟さからきている気がする。二人とも固定概念にとらわれず、登坂さんは事務所のセオリーや音楽業界の常識すら覆そうとする部分があり、今市さんはより世界のトレンドを自分の音楽に取り入れようとしているように思う。そんな二人から生み出される音楽は、いつもどこか懐かしく、とても新しいからカッコいい。

 

世界進出を目論んでいるLDHだが、実際に日本のアーティストが世界で成功している例は少ない。国内では敵なしの三代目でさえ、日本中が全員の顔と名前を知っているかといえば難しいだろう。それでも小さく収まらないところがLDHの良さでもあり、強さだと思う。三代目がもう一段階上にいくには、やはりツインボーカルの飛躍が不可欠であると感じた。音楽的に二人のつくるものは、物凄くカッコよくて新しくて、LDHファン以外にも刺さると思うが、現実問題二人が作る音楽が好きな層、所謂音楽通の元まで、二人の音楽はなかなか届かないのではないかとも思う。それは固定概念だったり、視野の範囲だったり、いろんな問題があるだろうが、私はもっと多くの人に聴かれるべき音楽だと強く思う。それこそ音楽フェスで歌う二人、さらにはCRAZYBOYことエリーがもっと見れる未来を待ち望んでいる。

今よりもずっと多くの人に二人の音楽が届く遠くない未来に、きっと満員のソロドーム公演が出来ると信じている。

 

とにかく最高のスペシャルショーケースだった。スペシャルショーケースのチケットはまだ一般発売をやっているので、気になる方は、絶対行った方がいい。本当に最高の時間を過ごせる。本当に最高。そして二人のスペシャルショーケースは最初で最後かもしれないから悔いのないように観に行こう!!!!!!!!