読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ちょっとNEVERLANDに行ってきます。(NEVERLAND全曲感想)

四人のアイドルを追いかけていたら、不思議な鍵と招待状を受け取り、NEVERLANDへ続く扉に誘われました(実話)。

NEWSの8枚目のアルバム「NEVERLAND」が発売されました。NEWSのアルバムといえば、四人の名刺となる音楽を詰めこんだ「NEWS」、自分たちのテーマカラーである色をモチーフとした幻想的な世界を作った「White」、歌を歌うことに力を込め続けてきた集大成の「QUARTETTO」に続き、アイドルという虚構を武器にした最高のファンタジーの国を構築した「NEVERLAND」。こんなにも自分達の個性を強く打ち出した音楽を作ることが出来るNEWSはアイドルの域を超えているように感じますが、アイドルであることにどこまでも誇りを持って、武器にし続けているので、アイドルの域を超えたアイドルの音楽に、私は成す術なく、脳をガンガンと揺さぶられている状態でこのアルバムを聴いております。

 

公式ウェブサイトでは、加藤シゲアキ「シゲアキのクラウドで本人によるアルバムのライナーノーツが書かれていますが(音楽的にも、裏話的にも、感情的にもとにかく素晴らしいライナーノーツなので、読んでない方は是非一度読むことをお勧めします。月額315円で、NEWSはかなりの頻度でブログが更新されるので、コストパフォーマンスがえげつないです)、音楽的なことは素人なので、ただただ聴いて思ったことを書き綴っていきたいと思います。NEWSファン以外の方にも、このアルバムがとにかくやばいと世界に伝えたい一心で書いております。とにかく凄いぞ「NEVERLAND」

 

 

1.〝The Entrance

「ようこそ、ネバーランドへ」という言葉から始まる、物語のプロローグであり、世界の入口でもあるこのナレーション。自分たちの音楽やアルバムに物語性を持たせるのがNEWSの特徴でもあるので、アルバムの冒頭にナレーションが入るのはこれが初めてではありません。四人のNEWSの名刺代わりのアルバム「NEWS」では、冒頭「compass」というナレーションが入ります。なんの偶然か、意図的なのか、このナレーションではWelcome.This is your access to a new stage, another opening of a new page.という言葉で始まります。「ようこそ」と自分たちの音楽の世界に誘うのがNEWSの音楽の特徴のひとつなのかもしれません。それほどまでにNEWSの音楽の世界は独特で、現実世界とは別離したものなのだと思わせてくれます。ようこそ、と音楽の世界に誘われて高揚しない人間なんていないと思っています。ちなみに私はこのナレーションを聴いて泣きました。だって、まさかこんなディズ〇ー映画みたいなナレーションが入ってくるとは思ってないから……びっくりして、感動してそりゃ泣くでしょう……。

矢島正明さんという声優、ナレーターの方がミスターインポッシブルとして、聴く人間をネバーランドの世界へと案内してくれます。アニメの冒頭でもなく、ゲームのチュートリアルでもなく、これはアイドルのアルバムです(重要)。

徹底的につくり込まれた世界観を一曲も聴かせることなく、ナレーションだけで脳に叩きこむことをしてくるNEVERLAND。高揚と不安でソワソワしていると、「鍵を見つけてくれてありがとう」とお礼を言われて、なんとなく、鍵をNEWSに置き換えてお礼を言われたような気持ちになってしまいます。NEWSを見つけた人にしか、鍵は見つけられないわけですから、NEWSを見つけた人達だとの特権なのだと思うととても幸せな気持ちになることができます。ですが、まだ一曲も聴いてません。凄い。怖い。

そんな不安を知っているかのように「でも、大丈夫。NEWSのみんなが常にあなたと一緒にいます」と優しく言ってくれるミスターインポッシブル。アルバムの冒頭で、アイドルが常に私たちと一緒にいてくれると明言してくれるって凄すぎる。ライブの最後に、「ずっと一緒にいるよ!」と言ってくれるのが普通のアイドルで、NEWSはアルバムの冒頭で「常にあなたと一緒にいます」と人伝いに言ってくれるんですよ。ちょっと普通じゃなさすぎて好きでしかないですね。なんかもう愛が重すぎてこっちが潰れそうですね。

そんな愛に重みに耐えながら、NEWSネバーランドの世界へ」誘われます。

 

 

2.NEVERLAND

ここでやっと国の全景を見ることが出来ます。NEWSの持つポップでキュートなイメージとは異なる、重々しい荘厳なイントロから始まり、増田さんの「ミスターインポッシブル NEVERLANDへNavigationと始まるこの曲。ミスターインポッシブルが現実世界とNEVERLANDの仲介をしてくれていることを改めて実感させられます。

サビ前の手越さんの高らかな歌声を合図に奏でられる音楽と歌声は壮大過ぎて、ただただ呆気に取られてしまいます。ネバーランドの構築する七つの要素を紹介するこの歌詞の知ら強さと、不安を煽るような音楽が未知の世界に足を踏み入れたことを徐々に理解させてくれ、ゾクゾクしっぱなしになりました。無国籍感たっぷりの音楽はジャンル分けすることが難しく、理解しようとしてもうまく理解できずに戸惑ってしまいますが、ネバーランドという未知の世界を理解しようせず、ただ漠然を感じていればいいのかなと思わせてくれます。私はひたすら鳥肌が立って茫然と「NEWS……すごい……ネバーランド……こわい……」しか呟けない廃人になりかけました。

この独特すぎる音楽をアルバムの表題曲に持ってくる制作陣とNEWSはちょっとおかしいと思いますが(褒めてる)、それでこそNEWS!!!!!とスタンディングオベーションしたくなる素晴らしい一曲目です。誰でも出来ることは誰かがしますが、NEWSは常にNEWSにしか出来ない音楽にチャレンジし続けています。その集大成こそ、この「NEVERLAND」なのではないかと思います。こんな不思議な曲を歌うアイドルがいないでしょうし、そんな曲をぽーんと目の前に出されて、すごい!素敵!!!と感動出来るファンも、もしかしたら限られるのかもしれません。アイドルという枠を超えて、NEWSはアーティストとしても新しい音楽にチャレンジし始めているのかもしれないと思えます。この独特で不思議な音楽は耳に残り、未知のものに惹きつけられるように、人の心に引っかかるのではないのかなと思ってしまいます。

この音楽の掴みどころのなさは、制作陣にもあるのかもしれません。作詞はヒロイズムさん、Hacchin’n Mayaさん、作曲は中西亮輔さん、ヒロイズムさん、編曲は、中西亮輔さん、黒田賢一さん、とNEWS音楽制作陣オールスターと言っても過言ではないスターたちが一緒に音楽を作ってくれています。この共演も、ネバーランドならではなのかと思わせてくれる豪華な混沌っぷり。そんなスターたちがみんなで作った曲だからこそ、誰か一人の色が出るわけでもない、こんなに混沌とした魅力的な曲が出来上がったのかもしれないと思ってしまいます。

ボーカルに関しては、テゴマスの「7色の喝采はNEVERLAND PARADEインパクトが凄い。手越さんの力強い歌声と、増田さんの色気のある歌声が全く別のフレーズを歌っているような錯覚をさせてきます。この「7色の喝采」というフレーズが「SEVEN COLORS」を彷彿とさせますが、この曲では「7色の魔法」でした。「7色の魔法」から「7色の喝采」を経て、さらには「7つの脅威」にまで進化するNEWSの物語性が凄すぎて、オタクは深読み祭です。この一曲の中でも「喝采」から「脅威」という真逆のものになる7つの要素が何なのか。それも、アルバムを聴き進めていくと明かされているわけですが、もう映画かRRGかな?となってきます。どこかで鍵を落としたらゲームオーバーになりそうな恐怖と、その先の喝采を見たいという高揚感が最高すぎて、すっかりゲーム脳ならぬ、ネバーランド脳になってきます。

 

 

3.アン・ドゥ・トロワ

この曲で泣きました(2回目)。淡々とした美しいイントロから始まり、24時のベル 時を重ねる 運命のように」と柔らかく歌う増田さんの歌声で一気に心を鷲掴みにされるこの曲。歌い出しで人の心を掴むことに定評のある増田貴久が、「NEVERLAND」に続いて爆発しています。しっとりとしたAメロから続き、手越さんの誘うようなボーカルから、加藤さんへと繋がる、「君という魔法にかけられ 一夜の夢を見る」というおとぎ話のようなフレーズから、込み上げてくるような音が破裂するサビの音が最高に綺麗で、あまりの煌めきに泣きました。こんなに綺麗な音楽に乗せて、「踊りましょ アン・ドゥ・トロワ」と歌うNEWSが最高すぎて泣くしかありません。一音一音が光輝くような音楽を作り、アイドルらしく愛らしくも美しい言葉を紡ぐことが出来るのはヒロイズムさんの他にいません。加藤さんもブログで語っていましたが、NEWSとヒロイズム曲の相性が抜群すぎる!!!!!!!

さらに凄いのは、こんなにも美しくて爽やかでキラキラとしたアイドルソングにも関わらず、C&Rが入っているところがヒロイズムさんにしか出来ないことなのではないのかと思います。NEWSのライブの特徴のひとつが一糸乱れぬC&Rだと思っています。沢山聴き込んで、ちゃんと出来るようにしてこい、なんてことをNEWSは言ってきたりしませんが、アルバムには毎回、必ずと言っていいほど、C&Rをする曲が入っています。ライブは好きに楽しむのが正しい楽しみ方ですが、NEWSの音楽のC&Rは不思議なことに、楽しくて堪らくなって、C&Rしたくなってしまう呪いにかかるんです……(真顔)。それをよく熟知しているヒロイズムさんだから、こんなにも綺麗なラブソングに「Hey!」という軽快なフレーズを入れたのではないかと勝手に思っています。この美しい曲に「Hey!」とファンが言うことを想定したフレーズが入っているのがNEWSらしくて、それを理解している人が作っているのだと思うと、また泣けてしまいます……!!!「踊りましょ」と言っている時点で、ファンを誘うための曲であるのだから、C&Rがあるのは必然なのかもしれません。この綺麗な音楽をみんなで奏でる曲に昇華してしまうところが堪らくNEWSですね!!!!

この曲は歌割りもとても美しく、「君という魔法にかけられ 一夜の夢を見る」では、てごしげ、「君といる未来を信じて 今夜は夢を見る」ではますこやという歌割りになっていて、その対比がとても素敵です。少し硬質な感じのてごしげと、丸く包み込むようなますこやの歌声は雰囲気が異なって、耳がとても楽しい。

落ちサビの「すべて脱ぎ去って踊ろう 月の夜を渡るようなステップで」は最高の一言に尽きます。増田さんの伸びやかで柔らかい歌声と、ヒロイズムさんの幻想的な歌詞はよく合います。そして、満を持してくる大サビの手越さんの「踊りましょ アン・ドゥ・トロワ」は凄まじいパワーと切れ味をもっていて、人の心に無条件で突き刺さるものなのではないかと思います。その鋭い切れ味のある手越さんの高音に絡みつくような増田さんの高らかな歌声が美しすぎて、テゴマスの真骨頂を見せつけられた気がして、脳をガンガン揺さぶられて気持ちがいいです。加藤さんの高音の大サビも最近は聞き慣れたものになりつつあって、NEWSの歌声の層の厚さを感じさせてくれます。

この曲が好き過ぎて、サビを聴くたびに泣きそうになるからヒロイズムさんには責任を取って、NEWSの歌をこれからも作り続けて欲しいと切に願っております……!

 

 

4.EMMA

「NEVERLAND」という未知の曲から、NEWSらしい「アン・ドゥ・トロワ」で安心させられたと思ったら、NEWSの近年の楽曲でも上位でパンチのある「EMMA」がここで来るのが凄い。加藤さんも話していましたが、「EMMA」のパンチ力にどこに組み込むか悩んだようでしたが、ネバーランドという混沌とした世界観だからこそ、こういうトリッキーな楽曲も馴染むのだと思います。

以前からNEWSのアルバムは良い意味でバラエティーに富んでいる楽曲が多く、悪くいえば纏まりがない楽曲が多い印象でした。他のジャニーズにそこまで詳しくはないので、アイドルのアルバムというのはそういうものなのかもしれませんが、アイドル慣れしていない間はなんとなく違和感を覚えていました。私の好きなアーティストの音楽は大抵一人の人間が作詞作曲をしているので、その人の現在の心情や環境によって、一枚のアルバムはなんとなく同じ傾向の纏まりのあるものに仕上がります。ですが、アイドルの楽曲は多くの人が関わって制作をして、そのアルバムを引っ提げてのツアーは、纏まりがあるものにするというよりは、よりエンターテイメントであることを重視する傾向にある気がします。そうなると、楽曲も多くの人が聴いて、それぞれに刺さる楽曲を揃える必要があるので、纏まりがないことは当然なのかもしれません。それを逆手にとり、それを当然のものとしたのが今回の「NEVERLAND」でもあるのです。混沌とした七つの脅威のある世界ネバーランドなのだから、どんな音楽があってもおかしくはないのです。「NEVERLAND」のような壮大な曲があっても、「アン・ドゥ・トロワ」のような美しい曲があって、「EMMA」のようなハードボイルドな曲があっても、それはネバーランドの世界では当たり前のこと、となるわけです。そういうコンセプトを打ち立てるNEWSが最高にNEWSで最高すぎますね!!!!

そして、ここまでヒロイズムさんは皆勤賞です。もうヒロイズムさんなしでは生きられない体にされてしまっています。

 

 

5.〝7 Elements

またもやミスターインポッシブルの有難い案内話ですね。ネバーランドを構築する7つのエレメントの説明ですが、この中で個人的に特に好きなのが「自分の存在を思い出させてくれる『音』」です。音をそう表現するのはとても美しくて素敵だなぁと思いました。音は自分で鳴らせば、自分の存在を実感出来、他者が鳴らした音を聴けば、自分が音を聴いていることを実感出来る。とても文学的で好きです。これらのナレーションの脚本を書いているのは、m-floの高橋拓さん。メンバーも大ファンであるm-floのトラックメーカーがアイドルのこんなにもファンタスティックな世界のナレーションを書いているなんてとても不思議で、素敵な縁だなと感じます。どういった経緯で、高橋さんが脚本を担当するようになったのかも気になるところですが、音楽を作り続けた人だからこその「音」の表現なのかなと思うと、またネバーランドの世界の面白さが増大します。

 

 

6.Brightest

その高橋さんの作ってくださった楽曲。「最も明るい」という意味のタイトル。囁くようなボーカルとエレクトリックなサウンドがとにかくオシャレ。さすが天下のm-flo!というような曲ですが、加藤さんも言っていたように、NEWSが歌うと途端に愛らしい音楽になるのがNEWSの凄さですね。無機質な印象を持つ電子音に対しても、手越さんのエモーショナルなボーカルと、増田さんの表情豊かなボーカルが乗っかると、途端にNEWSワールド全開の曲になるイメージがあります。加藤さんと抜けたような色っぽい歌声と、小山さんの絞り出すような艶のある歌声も魅力的で、サビのテンポの良さと、そこに入ってくる手越さんの強く美しい声が最高で、NEWSの音楽!という感じがします。そして、ラストのyou are my breightestはテゴマスの対照的な歌声で丁寧にさらりと歌われている感じが堪りません。増田さんの甘いフレーズと、手越さんの色気のあるフレーズが耳に残ります。

間奏がとてもオシャレで長いので、踊るのか……踊るのか……と邪な気持ちで聴いてしまうオタクです。

 

 

7.Silent Love

増田さんが2年近く言い続けてきたという、一人一人の分量が多い歌割りパート2ですね。(パート1はsnow dance)。この歌割りの面白いところは、一番も二番も歌うパートが同じだというところだと思います。加藤さんの歌だしから始まり、小山さんのBメロ、手越さんのサビと、増田さんのコーラス。これが2回繰り返されるわけですから、あれ、増田さんの歌割りちょっと少ない……?自分でやりたいと言ったから控えめ……?という浅はかな考えを嘲笑うような、スーパーラッパーMASSUタイムをぶち込んできます。増田さんのクールな歌声でしっとりと奏でられるラップの美しさが凄い。増田さんの声質はヒップホップの方のようなパンチのあるものではく、柔らかく優しいものなので、その増田さんの歌声で歌われるラップはまさに奏でられるというフレーズがしっくりきます。初めて聴いた時はあまりのカッコよさにゾクゾクして鳥肌ものでした。増田さんは年々引き算の歌い方が上手くなっているように感じます。抜き方がとにかく上手い。力いっぱい歌う手越さんと、力を抜いて歌う増田さんの二人の歌声が互いの良さをより明確にさせていて、ただただ凄いとしか言えません。切ないラブソングでは、手越さんの激情型の歌声と、小山さんの絞り出すような歌声がよく映えますが、その中で淡々と歌う加藤さんと、一歩引いて歌っているような増田さんの歌声が四者四様で、この楽曲は四人の歌声をたっぷりと聴けるものだと思いました。

小山さんの懇願するような「どんな風に君を忘れよう どんな夜に夢をみよう」と、手越さんの悲痛な叫び声のような「言えなくて 言えなくて 好きだよなんて」は聴く人の心をぐっと掴むものではないかなと思います。そこにくる増田さんの歌声がクールで、その温度さがとても好きです。

 

 

8.恋を知らない君へ

増田さんが、「アルバム全曲を聴いてこの曲が一番安心した。曲の振り幅がすごくあるアルバムの中で、この曲はイントロが始まったくらいから、安心するわ~って」と語るこの楽曲。増田さんは自覚があるのかないのか分かりませんが、この楽曲はイントロがなく、手越さんの歌い出しから始まります。増田さんの言うイントロは、この手越さんの歌だしを指すのかもしれませんが、この手越さんの歌い出しは、個人的にはNEWSの楽曲の中でもトップ3に入る歌だしの曲なのではなないかと思います。手越祐也が感情を押し殺して丁寧に歌うだけで、世界が震えることを証明した「恋を知らない君へ」。私も、アルバムを聴いていると、この歌だしを聴くだけで心臓を掴まれ、心が震えます。NEWSが歌うことだけで集中して、生歌にこだわり続けてきたことによって生まれた傑作のようなこの楽曲のインパクトは、アルバムの中でも変わらず、さらに強くなっているような気もします。加藤さん曰く、NEWS史上一番少ない音で作られている」というこの楽曲が、最も歌だけで人を惹きつける楽曲になっているのは、NEWSの歌唱力がなければ不可能なことですから、NEWSにしか歌うことが出来ない曲だと思います。こういったシンプルなバラードをシングルカット出来たのも、役者加藤シゲアキのおかげであり、手越祐也の歌だしでドラマのエンディングでは毎回多くの視聴者の心を掴み、増田貴久の痛いほど切なく歌う大サビで心を震わせ、2016年の夏を駆け抜けたNEWSにとって特別な一曲なのではないかと思ったりもします。私はNEWSの歌が心底好きなので、目新しい楽曲でなくとも、凝った演出がなくても、ただ紳士に魂を込めて歌を歌うNEWSが見れたら幸せです。それを再確認させてくれる、消えゆくひと夏の思い出のように美しい楽曲「恋を知らない君へ」は、NEWSの大きな武器のひとつだと思ってしまいます。

 

 

9.〝Neverland Cast Members

ミスターインポッシブルのお話ですが、なんかもうオタクホイホイすぎてつらくなります。

『ポテスターテム(動力)』を司る手越祐也

テンプス(時空)』を操る小山慶一郎

『ベルビス(言葉)』を奏でる加藤シゲアキ

『スぺクタクルム(美観)』を生み出す増田貴久。

なんかもう天才としか言いようがない表現で何も言えなくなります。『ポテスターテム(動力)』を司る手越祐也聞こえる効果音は動力の音でしょうか。ネバーランドの動力こそが手越祐也だと思うと、NEWSの心臓と小山さんに評されていた手越さんを彷彿させられます。手越祐也がいなければ、ネバーランドは機能しないわけです。まずは手越祐也ありき、というコンセプトがNEWSらしくて最高です。

テンプス(時空)』を操る小山慶一郎聞こえる音は時計の針の音。過去未来全てを背負って立つ小山さんにピッタリだと思って泣けてきます。過去を振り返り、未来を語る小山さんはネバーランドでも中核的なポジションなのかもしれません。

『ベルビス(言葉)』を奏でる加藤シゲアキ聞こえるのはタイプライターの音ですね。「言葉を奏でる」と書いているのも高橋さんの素敵すぎるセンスですが、人間しか持っていないコミュニケーションツールである言葉を操るでも、司るでもなく、奏でる加藤シゲアキネバーランドでもやはりクリエイターであり、芸術家なのでは……?と考えてしまいます。

『スぺクタクルム(美観)』を生み出す増田貴久。聞こえるは花火の音。人間は情報の大半を視覚によって取得していますので、美観を生み出す増田さんがネバーランドを作っているといっても過言ではないのかもしれません。美を追求し、創造する増田さんが生み出すネバーランドが見たくてたまらなくなります。

という漫画のキャラのようなコンセプトを堂々と打ち立てて、見せつけてくるNEWSを見ると、好き~~~!!!!としか言えなくなります。オタクホイホイアイドルすぎます。

 

 

10.ミステリア

増田さんの「ミステリア」という遠吠えのような声から始まるこの曲。そして、サビ前の「狂ったようにヒラ ヒラっと舞った」という歌声が全く異なるもので、とてもぐっときます。

ネバーランドのキャストを紹介した直後に「ミステリア Mr.モンスター」と歌わせるのが憎い曲順ですね。ネバーランドのキャストを紹介されたわけですが、紹介された姿が全てではないのか……?と疑心暗鬼を生むようなストーリー性がNEWSらしいと思ってしまうのは考えすぎでしょうか。モンスターを歌うこの楽曲は、サビ後の遠吠えのようなコーラスが特徴的です。特に手越さんの高らかな声が耳にガンと響き、動物の鳴き声のようにも、人間の悲鳴のようにも聞こえてきます。ネバーランドの怖さを引き立たせるような楽曲ですね。

自分の中に潜むMr.モンスターという凶暴性と向き合うようなこの楽曲のサビを加藤さんが力強く歌うのが素敵な歌割りだなと思います。一般的なイメージでは一番ワイルドとは真逆の位置にいる加藤さんですが、実はメンバー内では一番ワイルドであるという一面もあり、そんな二面性を加藤さんが歌うことによって表現されているのかもしれないと思ったりもします。

 

 

11.BLACK FIRE

NEWSにはあまりないゴリゴリのパンクロック曲。手越さんの力強い歌声と、加藤さんのハスキーな歌声が光る楽曲ですね。この楽曲は少年倶楽部プレミアムで共演したJUONさんが手掛けてくれた楽曲。NEWSと共演した方がは軒並み、NEWSに惚れ込むイメージがあるのですが、JUONさんとも素敵なお話が出来て、NEWSのことを気に入ってくれたのかもしれないと思うと、NEWSの人間性や音楽への姿勢が認められたように思えて、嬉しくもなります。ロック大好き手越さんが喜んで歌っている姿がすぐに浮かびますが、欲を言えば、この楽曲は狭いライブハウスの低いステージでヘッドバンキングしながら歌って欲しいですし、モッシュが起こるような空間で聴きたい一曲です。

 

 

12.ORIHIME

「ヒロイズム×NEWS×星=最強」という方程式を明確にした楽曲。イントロなしの手越さんの歌から始まり、しっとりと歌う増田さんの声が美しく、そこから、しげてご、こやますのハーモニーが幻想的で、NEWSの得意分野な楽曲だと思えます。静かなオケであるのに、サビの高揚感と多幸感が尋常ではなく、プラネタリウムのような星の世界にNEWSの歌によって包み込まれているような感覚に陥ります。幻想的な歌詞を書かせたらピカイチのヒロイズムさんのリリックが光るこの楽曲のサビの「どうかもう一回 もう一回 呼んでみるけど 『もういいよ。』の声が僕にはまだ聞こえない」という流れるような語感の良さも心地良く、ずっと聴いていたくなる楽曲です。ヒロイズムさんの紡ぐ言葉はノスタルジックで幻想的であるのに、歌詞としても耳障りが良く、口ずさみたくなるようで、作詞作曲どちらもやっているからこその元から決まっているようにピッタリなフレーズが書けるのかなと思ったりもします。

そして、手越さんの歌い出しから始まり、手越さんの歌い終わりで幕を閉じるこの楽曲。手越さんの歌声は本当に切なくて、強くて、光っていて、ヒロイズムさんの音楽にピッタリだと思えます。「もう一回 もう一回」と叫ぶ四人の姿を思い浮かべるたけで胸が震えます。真摯に必死に歌を歌うNEWSがこの楽曲でも見ることが出来るのではないかと期待をさせてくれる素敵すぎるORIHIME

 

 

13.流れ星

ヒロイズム×亀田誠治のフルスイングコンビによる楽曲。イントロからヒロイズムさんの光輝く音が美しい曲ですが、NEWSと星の相性は相変わらず抜群です。星縛りアルバムを作ることが出来るのでは……?と思うほど、消えゆく儚くも輝く星はNEWSとよく合いますね。ヒロイズムさんがNEWSのイメージとして、星のイメージがあるのか……?と思ったりもしましたが、この楽曲はヒロイズムさんが昔に作り、温め続けていた楽曲なのです。NEWSにとってもヒロイズムさんの楽曲は転機になりましたが、同時にヒロイズムさんにとっても、NEWSの楽曲は転機になっているような印象を受けます。そんな互いになくてはならない存在になったNEWSとヒロイズムさんが今まで繋がり続け、大切な曲をこうやっていま、亀田さんの編曲で世に出すことになるというのはとてもドラマチックなことのように思えます。シングルカットも視野に入れていたというこの楽曲ですが、個人的には是非シングルカットして欲しかったです。シリウスにしろ、星シリーズは物凄くNEWSらしくて、シングルらしい楽曲なのになかなかシングルカットされないことが残念でなりませんが、こうして世に出て、聴くことが出来るだけでとても幸せなのかもしれないと思わせてくれるほど、素敵な曲です。歌詞の語感が良く、歌詞らしい歌詞であったORIHIMEとは異なり、物語のような歌詞である「流れ星」を聴くと、ヒロイズムさんの歩んできた歴史を少しだけ感じることが出来るような気がしてきます。

この美しいイントロから、「あどけない希望連れて 僕らは明日を探した」と加藤さんのハスキーな歌声から始まるのが今のNEWSの楽曲らしくてとてもぐっときます。「そうさ流れ星 空を渡れ 輝きは希望の証です ずっとずっと僕らの夢を繋ぐのに きっと叶うから願い込めて この夢は光になるんです 遠く遠く届きますように」という歌詞にはNEWSらしさを詰めこんだもののように思えて、ヒロイズムさんとNEWSの相性の良さを改めて実感させられます。「また歩き出すよ まだ歩けるだろ」というフレーズと星というモチーフから、星をめざしてを連想せずにはいられないのだけど、この楽曲は12年前に出来たもののようなので、星をめざしてとの関連性はないのでしょうが、それなら、関連性を感じてしまう偶然のほうがもっとずっと素敵な奇跡に思えて、ヒロイズムさんとNEWSは出会うべくして出会った同志なのだろうなと思わずにはいられません。

大サビの「ずっとずっと僕らの夢を繋ぐのに」はパワフルで、増田さんらしい歌声で心臓にビリビリ響く感じが最高すぎます。増田さんの心をヒリヒリさせるようなエモーショナルな歌声の真骨頂はライブでの歌声なので、ライブで聴くのが怖いです。すぐ泣くからバスタオルを持参したいと思います。

 

 

14.〝The Grand Finale

とうとうフィナーレを迎えてしまいます。切なさと寂しさで胸がいっぱいになりますが、ナレーションでNEWSをずっと愛し続けている、あなたの心です」と「いつも綺麗に利用してくれてありがとうございます」と美化という先手を打つ張り紙のように、NEWSを愛し続けることを前提で話を勧められるってよく考えると凄いことで、改めてNEWSの愛の重さを実感できるフィナーレになっております。まー重い。NEWSの愛を抱えて海を渡れないほど重い。その重みが心地よくなってきたら、それはNEWSファンの証だと胸を張っていいと思います。重たいNEWSへの愛という鍵を大事も持っておけと言われたので、ぴかぴかに磨いて胸に抱いておきたくなるフィナーレです。

 

 

15.U R not alone

フィナーレを迎えたのに!?お別れするんじゃなかったの!?というご意見、ごもっとも。普通のアイドルならば、この楽曲の後にフィナーレを持ってくるのかもしれません。そもそもアイドルのアルバムにフィナーレがあるのかという議論はおいておきます。ですが、NEWSはネバーランドを統率してしまうようなアイドルなので、フィナーレと銘打ったあとに、「一人ではないよ」というタイトルの楽曲を持ってきます。これこそ、NEWS。自分達をいかに物語の中の住人にさせるのか、ファンをいかに物語の主人公にさせるのか、とにかく自分達とファンをドラマチックに演出させなければ気が済まないアイドルがNEWSです。NEWSに度々楽曲提供をしてくださっているGReeeeNさんが手掛けてきれたU R not alone。ヒット曲である「weeeek」はNEWSにとってNEWSを広く知ってもらえた楽曲であり、未だに多くの人に歌ってもらえる曲でもあります。それも全てGReeeeNさんの吸引力のある楽曲のおかげです。そんなGReeeeNさんから頂いた過去最高ともいえるほど、エモーショナルな応援歌のU R not alone。個人的には何故これをシングルカットしないのか……?と地面に頭を打ち付けたくなるほど素晴らしい楽曲だと思います。これは沢山の人たちに勇気を与えることが出来る曲であり、NEWSの現在を歌っている、NEWSにピッタリな曲でもあると思います。

GReeeeNさんの持ち味でもあるポジティブで元気の出る歌詞をGReeeeNさんの音楽をリスペクトした形で歌っているところがNEWSらしいと思ってしまいます。とても変わった歌割りで、主メロを支えるように、下ハモと歌っているAメロ、Bメロに引き込まれない人はいないのではないでしょうか。NEWSのと特徴の一つのいろんな組み合わせでのハモリをたっぷりと堪能できるこの楽曲。テゴマスだけがハモリをするのではなく、こやしげも一緒に四人で混じり合って歌う声はとても綺麗で、思わず一緒に歌いたくなってしまう曲になっています。個人的には泣きました(三回目)。

「例えばこの声が届くならば誰でもいい 聞こえますか 胸張ってさぁ叫ぶんだ」と歌い上げる四人を想像するだけでもすぐ泣けます。涙腺がもう駄目です。この曲の歌詞の一言一言がNEWSの宣誓のように思えてきてしまいます。

この楽曲にもHeyとクラップがあり、ファンのC&Rが求められているように思えます。ここで「何度も諦めるかって言えばいい 今までの超えた日々が僕らにはあるじゃないか」という歌詞が響いてきます。NEWSが努力して歯を食いしばって乗り越えた日々があり、それを見ているファンがそんなNEWSから離れずに乗り越えた日々が確かにあったと思います。そんなことを勝手に思い出してすぐ泣けてしまいます。NEWSは元々応援歌をよく歌うアイドルでしたが、苦労をしていないアイドルや、応援する気持ちが伝わらないアイドルの歌は人の心に響かないと思います。アイドルという人種は大なり小なり苦労をしていると思います。NEWSもそんなアイドルの1グループでしかありませんが、他のアイドルがなかなか経験をしないようなことを経験し、なんとかそれを乗り越えてきた過去があるからこそ、若い頃に歌う応援歌よりも、今のNEWSが歌う応援歌はもっとずっと説得力のあるものになれるのではないかと思えます。NEWSの応援歌はとにかく沁みる。体中の至るところに沁みる。

そんな感傷に浸っているところに、カーンと突き抜けるような手越さんの「あの日つまづいて しゃがみこんでしまうほどの痛みさえ」という歌声が響きます。手越さんの歌声は灯台の光のようにNEWSの行く道を照らしてくれるもののように思えて仕方ありません。手越さんの声が照らす先に、NEWSの未来があるような気持ちにさせてくれます。そんな手越さんの歌声から、加藤さん、小山さん、増田さんの歌声へと続き、四分の一が四つ集まり、やっと一になる瞬間の高揚感はアルバムの一曲を聴いているだけのものとは思えないのです。それがNEWSの音楽の凄さであり、魅力なのだと思わせてくれます。

「ああどうか 力を貸してくれないか 昨日までの僕よ 共に乗り越えてきたじゃないか」という歌詞がメンバーや、ファンに語りかけるように思えてまた泣きます。同時にNEWSをずっと応援していきたいと思ってまた泣けてきます。「僕は誓うよ 一切引かないし 一切負けない」と宣誓するNEWSの歌にずっとついて行かずにはいられなくなってしまうNEWSマジック。音楽だけでここまで心を震わせてくるアイドルは私にとってはNEWS以外いないので、NEWSは私にとって最高のアイドルであり、アーティストなのだと再確認させてくれた「U R not alone」

 

 

  1. "To Be Continued...."

フィナーレも迎え、アンコールまで聴かせてくれたのにまだ続くの!?と思ったら、続きはWEBで、ではなく、続きはツアーで!?現実と物語の境目を曖昧にしてくる手法もここまで来ると怖いですね。最高です。アルバムリリースから、ネバーランドへの招待状を送られ、ネバーランドへの扉の鍵とプレゼントされ、アルバムを聴けば、世界の説明をされて、物語を丁寧に鑑賞させられ、終わったと思えば、ツアーへ続くという幕引き。ファンタジーをここまで体現したアイドルが世にどれだけいるのでしょうか。ここまでの壮大な物語は全て、ツアーNEVERLANDへのためだけのものだったわけです。これも、ライブを愛してやまない、メンバーのほとんどがライブのために他の仕事もやってるなんて言ってしまうNEWSらしい試みだと思います。このアルバム自体が、生でファンに音楽を届け、エンターテイメントで魅了することに全てを賭けているNEWSの盛大なプロローグだったのかもしれない、と思うとそれだけで頭がクラクラするほどぐっと来ます。そんなアイドルがどこに!?と思わずにはいられません。

NEWSはファンが驚くことを、ファンが一番喜ぶ方法でやってくれると私は思っています。こんな沢山の仕掛けをライブに来て欲しくてやってしまうNEWSが愛しくて仕方ありません。勿論、アルバムは音楽作品として完成された素晴らしいものになっていますが、その中にそういった遊び心を付け加えてしまえるのがNEWSらしさなんだと思います。もう好きで堪らないですね!!!!!だって、他にこんなことしてくれる人達いませんから!!!!すごい!!!!愛が重たい!!!!!!!

 

 

NEWSとファンが愛してやまないツアーが始まります。このアルバムを聴いて、ツアーに行きたい!と思った人が簡単にツアーに行けないところがジャニーズの難しいところなのですが、このアルバムを聴けばネバーランドの世界観に浸ることが出来ます。一本の映画や舞台を観たような気持ちになることが出来る「NEVERLAND」。ちょっと聴いたことがないほどの名盤になっているので、興味を持たれた方はぜひ一度聴いてみて下さい。ご購入の際は今なら初回盤にネバーランドへの鍵がついていますので、そちらをぜひ!私も予備に鍵をもう一本くらい持っておきたい……。あと、ソロ曲の感想を書く余力がないことが悔やまれます……。また機会があれば……。

アラサーでファンタジーを突き詰めるアイドルNEWSが創造するNEVERLANDの世界に浸ってみて損はないと思います!